三宅島で叶える癒し旅|火山島から御蔵島ドルフィンスイムへ

国内ストーリー
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三宅島から始まる、野生イルカと泳ぐ感動体験

海で野生のイルカと泳ぐ――そんな特別な時間が、日本国内に叶う島があるのを知っていますか?


その舞台は、東京都にありながら圧倒的な自然を誇る、三宅島と御蔵島。

宿泊先の三宅島から御蔵島沖の海へボートで向かうと、そこは“管理されたイルカ”ではない、本物の野生イルカたちの暮らす世界。


御蔵島沖に住み着いているのは、ミナミハンドウイルカ約40頭。

体についたキズや特徴などで、イルカそれぞれに名前もついています。

ドルフィンスイムツアーでは、想像以上の近さでイルカたちが寄り添うように泳ぎ、時には水面近くで顔を出して目を合わせてくれます。

目が合った瞬間、熱いときめきで心が溢れ、世界がゆっくりと流れを止めました。

私が訪れた7月は親子イルカにも出会える季節。

子イルカと寄り添って泳ぐ姿は、まるで自然がくれた贈り物のようでした。

「同じ生き物として、ただ自然の中で出会う」
その感覚は、人工的な環境では決して得られない深い感動を与えてくれます。

そして嬉しいのは、ダイビングやスノーケリングの経験がなくても参加できること。

ツアーではライフジャケットやマスク、フィンも用意され、ガイドが丁寧にレクチャーしてくれるので、泳ぎに自信がなくても安心して挑戦できます。

実際に私が参加した回でも、半数以上が初参加。

年齢や経験も様々でしたが、みんなイルカに魅了されて一緒に泳ぐ姿が印象的でした。

また、人生で何度とない機会。

せっかくならばと私は使い捨ての防水カメラを片手に、その奇跡のような海中でのイルカとの場面を必死に追いました。

久しぶりに使うフィルムカメラは、現像するまで出来上がりがわからないもどかしさや、わくわく感もあり。

撮影距離は1〜3mほどとかなり近くないと写らないため「うまく撮れたらラッキー」の気持ちで海に持ち込みました。

シャッター越しに映るイルカのしなやかな体、くるりとこちらを振り返る姿…

後日現像してみると、天気が良かったこともあり、水面の揺らぎを映したイルカの姿が!

「自分で撮った」というだけで感動が倍増し、写真を見返すたびに、あの海の温度や胸の高鳴りが鮮やかによみがえります。

他の参加者の中には、防水ケースにスマホを入れて撮影している人もいましたが、万が一手を滑らせたら最後、拾うことはできません。

そう思うと、軽くて沈みにくい使い捨てカメラは、意外にも安心感がありました。

イルカたちは驚くほど人懐っこく、ときに遊びに誘うように泳ぐ姿に、言葉を超えた“つながり”を感じずにはいられません。

自然の中で、イルカと心を通わせたあの瞬間は、一生の宝物です。

1人旅でこそ味わえる、自由と癒し

1人旅をしたことはありますか?

「興味はあるけれど、なかなか踏み出せない」という人も多いかもしれません。
でも、実際に出かけてみるとその魅力は想像以上。

1人だからこそ、自分の“したい”を最優先にでき、気の向くままに行動できる。
 

私は息子を出産してから5年間、1人旅からは離れていました。
でも、これからの家庭事情を考えると「自分のための旅」を叶えるには、今しかない。


そんな中「行っておいで」と背中を押してくれた夫に感謝し、思い切って週末の1人旅へ。

旅先では自然と会話が生まれ、思いがけない出会いも。


ツアーで一緒になった参加者とは人生相談まで交わし、島の温泉では移住女子に地元の楽しみを教えてもらいました。

こうした出会いは、誰かと一緒の旅ではなかなか経験できないもの。
1人だからこそ、心が自然と開き、世界との距離が近づくのかもしれません。

「静かに癒される時間」と「新しいつながりから生まれる刺激」。
その両方を味わえるのが、1人旅の醍醐味です。


一歩踏み込めば、心を満たしてくれる贅沢な時間が待っていますよ。

火山と共に生きる島、三宅島の知られざる魅力

三宅島は、火山と共に生きる島。

過去には何度も噴火し、避難を余儀なくされ、今も立ち入り禁止区域がありますが、それを生活の一部として受け入れている島の人々のたくましさも感じられます。

帰りの港までの送迎中、宿のご主人が「ちょっと寄り道しよう」と火山遊歩道やメガネ岩を案内してくれました。

むき出しの大地、苔むした溶岩、荒々しい海岸線…地球の息吹を感じる景観に、圧倒されるばかり。

この場所ならではの静かなパワーに心が揺さぶられました。

そして、宿泊したのは「民宿みなと」。

ご主人と韓国出身のママが営む、あたたかな雰囲気の島の民宿です。
特にママの作る料理は島の食材をふんだんに使い、どれも絶品!

地元の人たちにも人気で、島の空気とともに味わうと格別です。

帰り際には庭で育てた島唐辛子をおみやげにと手渡してくれて、心まで満たされました。

友人や家族へのおみやげには、牛乳せんべいや明日葉サブレ、炊き込みご飯の素などもおすすめ。
自然の恵みと島の優しさが詰まった品々は、旅の記憶を呼び覚ましてくれます。

民宿みなと|基本情報

公式サイトhttp://minato.minatomiyakejima.tokyo/
名称:民宿みなと
住所:〒100-1212 東京都三宅村阿古2102
電話:04994-8-5688
アクセス
三宅島空港から車で約20分
阿古港周辺から車で約5分
島内移動は三宅村営バス(右回り/左回り)利用可

旅のスケジュールと準備|東京から週末で行ける島旅

今回の旅は、金曜夜に東京・竹芝桟橋を出発。

翌朝の土曜5時頃、三宅島に到着(※着港場所は海況により直前に決定)

  • 土曜午前:ドルフィンスイム講習(安全講習やスイムのコツをしっかり学べる)
  • 土曜午後:御蔵島沖で初めてのドルフィンスイム!
  • 日曜早朝:2本目のドルフィンスイムで再チャレンジ!
  • 日曜13:30:船で東京へ向け出発
  • 日曜20時頃:竹芝桟橋着

週末だけでも行けるスケジュールですが、最大のポイントは天気と海況。
私は当初5月に予定していたものの、悪天候で3回延期になり、ようやく7月に実現しました。

着岸できる港も波の影響で変わるため、出発前日〜当日の情報チェックは必須。
自然が相手だからこそ、余裕をもった計画が大切です。

調布から飛行機も出ていますが、たとえ飛んでも海況によってはドルフィンスイムツアーが中止になることも。
いずれにしても、天候と海況の確認は欠かせません。

また、ドルフィンスイムをメインに考えるなら御蔵島泊も選択肢ですが、こちらは更に船の乗船時間が長くなり、季節や海況次第では着岸できないことでも有名なので、滞在プランを立てる際はその点も踏まえておくと安心です。

また、ツアーは人気が高く、日程が限られるため、予約はお早めに!

お世話になったショップ

名称:東京ダイビングセンター(TDC)
公式サイトhttps://www.tokyodc.info/
ドルフィンスイム可能時期:4月〜11月中旬ごろ(海況により変動)
基本料金(例・三宅島泊)56,000円〜
含まれるもの:宿泊費/往復船代(等級により変動あり)/ドルフィンスイム1回
・別途かかる場合があるもの:器材レンタル・保険・食事・現地移動など

これだけは持っていきたい!島旅&スイムの持ち物ガイド

おすすめ持ち物

・酔い止め(アネロンニスキャップがおすすめ!)
 三宅島の波は想像以上。船だけでなく、ドルフィンスイムのボート移動も片道約1時間あるので必須!

・ギョサン(滑りにくいサンダル)
 港やボートで大活躍。ネットや現地で購入可能。荷物に余裕があれば持参を。

・日差し対策グッズ
 帽子、日焼け止め、濡れてもいいラッシュガードは必需品。

・タオル・着替え
 スイム後は体が冷えることもあるので、大きめのタオル+羽織れる上着があると安心。


三宅島の旅とドルフィンスイムは、自然と生き物と、自分自身と向き合える旅。

人生で一度は体験してほしい特別な時間です。

ただ、自然が相手だからこそ、天気や海況に左右され、実現するのは簡単ではありません。だからこそ、実際にイルカと出逢えた瞬間の感動は、何倍にも膨らみ、心に深く刻まれます。

イルカに逢えるのは、思い切って飛び込んだ人だけ。

野生のイルカと泳いで、人生で忘れられない1ページを刻みましょう!

高橋 結衣

旅と共に、生きています。
ヨーロッパの街を巡り、国内では神社仏閣を訪ねて静かな時間に触れ。
また、海に潜ってはただひたすら青い世界に身を委ねたり。
旅先で出会った“心の風景”を、大切に言葉に紡いでいます。

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