ニュージーランドの景色をみると、だれもが一度は「あの山のむこうには、どんな景色が広がっているんだろう」と、こころを躍らせるのではないでしょうか。
じつは、私はもともとハイキングへのモチベーションも経験も、ほとんどありませんでした。 けれど、ワーキングホリデーで滞在するなかで、この国の美しい自然にふれ、「せっかくなら歩いてみたい」と思うようになったのです。
この記事では、同じような疑問や不安を持つ方の役に立てたらと、ニュージーランド各地のコースを歩いてきた経験をもとに、現地で学んだリアルな情報をぎゅっとまとめました。 あなたの旅のヒントになればうれしいです。
この記事でわかること
- ハイキングを計画するときに欠かせない「DOC」とアプリの活用法
- 【日帰り・山小屋泊】実体験に基づいたリアルな持ち物リスト
- 初心者におすすめの厳選ハイキングコース比較
- 山小屋(Hut)の予約や移動手段の手配について
この記事が向いている人
- ニュージーランド滞在中に自然をたのしみたい初心者さん
- まずは日帰りから挑戦してみたい人
- いつかは山小屋泊(Hut泊)を体験してみたい人
ニュージーランド・ハイキングの基礎知識|天気のおすすめアプリ、DOCとは?

ハイキングを計画するとき、かならず耳にするのが「DOC(ドック)」という言葉です。
これは「Department of Conservation」の略で、ニュージーランドの自然をまもる政府の機関のこと。
国立公園の道を整備したり、山小屋やキャンプ場を運営したりしている、いわば「自然の番人」です。 町にあるDOCのビジターセンターにいくと、そこにしかない貴重な地図をもらえることもありますよ。
また、ニュージーランドのお天気はとても変わりやすいです。 「一日のなかに四季がある」といわれるほど。
そこでダウンロードしておきたいのが「MetService(メットサービス)」というアプリ。ニュージーランドの天気予報は、日本ほど精度が高くないと言われることもありますが、 このアプリは比較的正確で詳細な予報がわかるので、いつもチェックしていました。
【シーン別】ハイキング持ち物チェックリスト(日帰り・山小屋泊)
ニュージーランドの山をあるくときは、身近なものを賢くつかうのがコツです。 私が実際に使ってよかったアイテムをご紹介します。
【日帰り】軽快に絶景を楽しむためのオススメアイテム

日帰りのときは、なるべく荷物を軽くして、景色をたのしむことに集中しました。
- 水:乾燥しているので、こまめな水分補給が大切。
- 日焼け止め、サングラス、帽子:紫外線がとにかく強いので、必須アイテムです。
- 食べもの:ナッツ、チョコ、おにぎり、りんごなど。りんごはさっぱりしていて、水分補給にもなるのでおすすめです。水筒に入れたコーヒーと、チョコやクッキーを持っていき、山頂で景色をみながら楽しむのも、私たち夫婦の定番でした。
- タオル:汗をふくのはもちろん、日よけにもなります。
- 虫よけ:サンドフライという噛む虫がいるので、必ず持っていきましょう。
- 靴:私はワークマンの防水シューズを愛用していました。ぬかるんでいるところもあるので、滑らない防水の靴がおすすめです。
- 登山スティック:勾配が急なところでは、現地のセカンドハンドショップ(中古品店)で買ったスティックが活躍しました。
【DOC山小屋(Hut)泊】追加で必要な自炊・宿泊セット

山小屋泊は、日帰りよりも準備がすこし本格的になります。 場所によって設備がちがうので、事前に公式サイトをみたり、DOCのスタッフに聞いたりするのが安心です。
- レインウェアとバックパックカバー:泊まりのときは天気がよめないので、持っていきました。バックパックカバーはDOCで購入。
- 寝袋:山小屋にはマットレスしかないので必須です。
- バーナーとガス缶:私たちは、パン・チーズ・ハムをもっていき、バーナーで軽くあぶって食べました。荷物がかるくなるし、あたたかいごはんが食べられるので最高です。
- 食料(余分に1日分):上記に加え、ナッツバーなど、腹持ちが良く持ち運びやすいものを持っていきました。悪天候で山小屋から動けなくなることもあるので、余分に1日分。備えが大事です。
- プロテイン:次の日の筋肉痛をかるくするために、夜に飲んでいました。
- モバイルバッテリー、最低限のくすり、汗拭きシート
- 修理テープと爪切り:靴がこわれたときの応急処置や、靴擦れ対策につかいます。
- 靴下の替え
- 耳せん:これは「絶対に」もっていってください! 朝おきて耳せんを外したら、まわりの人たちのいびきが大合唱。日本人よりも大きないびきをかく人が多くて、耳せんがあって本当によかった……と心から思いました。

ベストシーズンはいつ?南半球の季節に合わせた服装と準備
ニュージーランドは南半球なので、日本とは季節が逆になります。 メインのシーズンは、夏にあたる12月から2月ごろです。
でも、この時期は大人気のコースだと予約がいっぱいになります。 そこで、10月から11月の春の時期もおすすめです。 ホリデーシーズンほど混み合わず、すこし涼しいなかを気持ちよく歩けます。
服装については、私はユニクロやワークマンのアイテムにとても助けられました。 ニュージーランドはトレッキングがさかんなので、現地のセカンドハンドショップにいけば、安くて質のいいウェアが見つかることもありますよ。
結局どこにいけばいい?初心者におすすめの厳選コース
「たくさんコースがありすぎて選べない!」という方のために、初心者の私が実際に歩いて「ここは間違いない」と感じたコースを3つピックアップしました。
| コース名 | 所要時間 | 難易度 | アクセス | 服装の目安 | 注意点 |
|---|---|---|---|---|---|
| マウント・マンガヌイ(北島) | 往復 1.5時間 | 初級 | タウランガ中心部からすぐ | スニーカーOK | 日陰が少ないので帽子必須 |
| フッカー・バレー(南島) | 往復 3〜4時間 | 初級(平坦) | マウントクック村から徒歩 | スニーカー可(防水推奨) | 天候が変わりやすく風が強い |
| キー・サミット(南島) | 往復 3時間 | 初中級(登りあり) | テ・アナウから車で約1時間 | 防水シューズ推奨 | サンドフライが多い |
※より詳しいコース紹介は、記事の最後にある「北島編」「南島編」のリンクからチェックしてみてくださいね。
DOC山小屋(Hut)の予約方法と注意点
最後に、山小屋泊についてもお伝えします。山小屋に泊まり、数日間をかけて自然の中を歩き続ける経験は、本当に心に残ります。ぜひ挑戦してみてほしいです。
人気の「グレートウォーク」などの山小屋は、予約開始後すぐに埋まってしまうこともあります。 けれど、あきらめる必要はありません。
じつは、キャンセルが出ることもあるんです。 私も、歩きたいと思ったときには予約期間をすぎていましたが、毎日サイトをチェックしていたら、6月ごろに12月の「ルートバーン・トラック」の予約をとることができました。
2〜3泊するような長いコースの場合、人によって歩く向きや、泊まる山小屋の間隔がちがうこともあります。 自分のペースに合わせたプランをたててみてくださいね。
ひとつ忘れてはいけないのが、移動の手配です。 入口と出口がちがうコースの場合は、行き帰りそれぞれのバスを予約するか、車を反対側の出口まで動かしてもらう「移動サービス」を使うことになります。
私たちは、ふたりだと車を動かしてもらうほうが安くすみ、その後の旅もスムーズだったので、そのサービスを利用しました。日本人の方がやっているサービスを紹介してもらい、とても安心でした。
まとめ|万全の準備で、ニュージーランドのハイキングを楽しもう

ニュージーランドの山を歩く魅力は、なんといっても自然との一体感です。
道中でたまたま居合わせた人と「Hello」と挨拶をかわしたり、すこし言葉をかわしたり。 日本ではみかけない不思議な植物や、ニュージーランド特有の鳥たちの鳴きごえを聴きながらあるく時間は、こころをふっと軽くしてくれます。
準備さえしっかりしていれば、ハイキング経験がなくても、きっと忘れられない思い出がつくれるはずです。
北島と南島、それぞれにおすすめのコースをまとめています。 それぞれに違った良さがあるので、ぜひチェックしてみてください!




