写真と旅を愛するあなたへ。
車中泊で巡る旅は、自由で、ちょっと不便で、だからこそ特別な瞬間に出会えるもの。
今回は、全国を旅したフォトグラファーの目線で選んだ、”車中泊しながら訪れたい絶景スポット”を10カ所厳選してご紹介します。写真映えする風景はもちろん、車中泊のしやすさや近隣施設も含めてまとめました。
次の旅の参考にしてみてください。
1. 北海道|美瑛 クリスマスツリーの木

カメラ設定
レンズ:35 mm、F値:F8、ISO : ISO100、SS:1/400
美瑛の丘の上に立つ一本の木は、まるで物語のワンシーンのよう。
特に冬の雪原に立つ姿は圧巻で、カメラマンに人気の撮影スポットです。
撮影時のエピソード
この場所は人気のスポットなので、人も多いスポットです。狭い道路脇からの撮影なので、車に気をつけて撮影する必要がありました。
冬の雪景色が有名ですが、僕が行ったときは初夏。左上に太陽が来るように配置し、美瑛の丘の雰囲気と、緑の鮮やかさを意識して撮影した一枚です。
近くの撮影ポイント
- 四季彩の丘
- 青い池
- パッチワークの路
アクセス・車中泊情報
道の駅「びえい白金ビルケ」
道路沿いに路駐するか、農道の中にある一時的な停車スペースを利用してください。通行の邪魔にならないように注意が必要です.
2. 岩手県|北山崎

カメラ設定
レンズ:35 mm、F値:F9、ISO : ISO500、SS:1/800
三陸海岸を代表する絶景スポット、北山崎。高さ200mを超える断崖と、どこまでも続く水平線のコントラストは、息を呑む美しさです。夜明け前、車中泊の車内から抜け出して見た朝焼けは、静けさと力強さを併せ持つものでした。
展望台からは圧巻のパノラマが広がり、写真好きにはたまらない構図が豊富。近くには無料の駐車場やもあります。
撮影時のエピソード
日本にこんな場所があるのかと驚いた場所の一つです。この撮影場所までは駐車場から長い階段を降ります。相当きつい階段でしたが、その先には絶景があるので、おすすめです。
ここでは、三脚とフィルターを使って撮影しようか迷いましたが、波の荒々しさを表現するため、シャッタースピードを早くして撮影しました。
近くの撮影ポイント
- 浄土浜
- 熊の鼻展望台
アクセス・車中泊情報
車中泊場所:道の駅 青の国ふだい
住所:
〒028-8402 岩手県下閉伊郡田野畑村北山
3. 茨城県|日立駅

カメラ設定
レンズ: 35mm、F値:F11、ISO : ISO500、SS:1/1250
ガラス張りのスタイリッシュな駅舎が、太平洋の水平線と溶け合うように建つ「日立駅」。まるで空中に浮かんでいるかのようなホームは、“日本一美しい駅”と称されることもあり、特に日の出の時間帯には多くのカメラマンが訪れます。
ガラスの前に立てば、まっすぐに伸びる線路の先に朝日が昇る絶景。撮影のベストタイムは、空が少しずつ青からオレンジへと染まりゆくマジックアワーです。
撮影時のエピソード
撮影したのは朝日の時間。早朝に到着し、三脚を利用してセルフを撮影しました。
こちらは普通に利用者もいる駅なので、周りの方の迷惑にならないように撮影することが大切です。
駅内は暗く、外が明るい場所では明暗差が大きくでます。
白飛びがしないように意識して、暗めに撮影してレタッチの際に調整を行うようにしました。
写真映えポイント
- 海を望む駅ホーム
- 展望カフェ「シーバーズカフェ」からの俯瞰ショット
- ホーム奥から望む朝日の逆光シルエット
アクセス・車中泊情報
日立駅周辺には24時間営業の有料駐車場があります。
前泊車中泊スポットとしては、道の駅日立おさかなセンターなど。
住所: 〒317-0073 茨城県日立市幸町1-1-1
4. 福井県|鉾島

カメラ設定
レンズ: 35mm、F値:F8、ISO : ISO500、SS:1/640
小さな無人島のように見える鉾島は、波打つ日本海と奇岩が織りなす静かな絶景スポット。夕暮れ時は特にフォトジェニックです。
撮影時のエピソード
日本海に沈む夕陽を見るために夕方に行きました。あえて太陽を入れずに鉾島に目が行くように意識しました。
左から照す太陽から「夕日の時間帯」を連想できるようにしました。
写真映えポイント
- 鉾島の岩と夕焼け
- 東尋坊
アクセス・車中泊情報
・道の駅 みくに ふれあいパーク三里浜
〒913-0032 福井県坂井市三国町山岸67-3-1
・鮎川園地キャンプ場
・鉾島の前には数台停められる駐車場があります。(トイレあり)
5.千葉県|屏風ヶ浦

カメラ設定
レンズ: 35mm、F値:F11、ISO : ISO500、SS:1/1250
千葉県銚子市にある、海に迫る白亜の断崖絶壁。全長10kmにわたるその姿は、日本のドーバーとも称されるスケール感。特に早朝の光を浴びて浮かび上がる地層の模様は圧巻で、長時間露光による波の動きとのコントラストも美しい。
撮影時のエピソード
サーファーに人気の場所でたくさんのサーファーがいましたが、人を写さないように意識しました。
時期によっては夕日も綺麗に見えるエリアです。
駐車場からは少し歩きますが、かなり感動できるスポットでした。
写真映えポイント
鉾島の岩と夕焼け
アクセス・車中泊情報
「道の駅 季楽里あさひ」や「銚子マリーナ海水浴場」など
夜も比較的静かで安心。
Googleマップで検索するとキャベツ畑に案内されます。銚子マリーナ海水浴場で検索して向かうことをお勧めします。
6. 熊本県|高千穂峡

柱状節理の岩壁が続く渓谷に、滝が流れ落ちる神秘的な風景。ボートに乗っての撮影も人気。
カメラ設定の例
レンズ: 35mm、F値:F1.4、ISO : ISO2500、SS:1/1000
撮影時のエピソード
滝の上から撮影する構図が定番ですが、かなり人も多いためボートが写り過ぎるのを避けた方がいいです。
ボートに乗っての撮影だったので、シャッタスピードは速く、暗い場所での撮影だったのでF値を下げて撮影しました。
ピントをしっかりと滝に合わせ、シャッタースピードを早くすることで滝の勢いを表現する一枚にしました。
写真映えポイント
- 真名井の滝
- 貸しボートからのアングル
アクセス・車中泊情報
道の駅「高千穂」など
7. 熊本県|鍋ヶ滝

裏見の滝として有名で、滝の裏側から見る景色は唯一無二。新緑や紅葉の時期がおすすめです。
カメラ設定
レンズ: 18mm、F値:F16、ISO : ISO80、SS:0.8 三脚使用
撮影時のエピソード
早朝に訪れたため、滝の外からの景観も美しかったですが、せっかくの裏見の滝ということで滝の裏側から撮影しました。
水量が少なかったためシャッタスピードをゆっくりにして流れを表現し、セルフポートレーとにすることで、滝の規模が視覚化できるように意識しました。
写真映えポイント
- 滝裏からのカット
- 光が差し込む朝の時間
アクセス・車中泊情報
道の駅「小国ゆうステーション」
8. 富山県|みくりが池(立山)

カメラ設定
レンズ: 18mm、F値:F6.3、ISO : ISO100、SS:1/400
標高2,400mに広がるカルデラ湖。澄んだ水面に映る立山連峰が神秘的で、四季を通じて異なる美しさを見せてくれます。
撮影時のエピソード
室堂から歩いて行けるのがみくりが池です。標高が高いエリアなので風が吹いていると水面に映る立山連邦を見ることは難しいですが、風が止んでいるタイミングで撮影することができました。
秋本番の少し前だったのですが、草の色付きと空の青さのコントラストが美しかったです。
写真映えポイント
- 池に映る逆さ立山
- 朝焼けや星空
アクセス・車中泊情報
立山駅からケーブルカーと高原バスを利用して室堂まで。
立山駅前の駐車場にて車中泊可
公式サイト:https://www.alpen-route.com/index.php
9. 新潟県|清津峡

カメラ設定
レンズ: 35mm、F値:F8、ISO : ISO400、SS:1/800
大地の芸術祭で有名になった「清津峡トンネル」は、自然とアートが融合した全国でも稀有な絶景スポット。柱状節理の岩肌が両岸にそびえる渓谷と、その奥に続く幻想的な鏡面水景は、まさに「日本の秘境×現代アート」。
四季を通じて表情を変え、撮影者の感性を刺激してくれる場所です。
撮影時のエピソード:
撮影したのは冬の時期ですが、雪化粧のトンネルが静けさを演出します。
朝早く訪れると観光客が少なく、無人の水鏡を撮影できるチャンスもあり、基本的に混み合っているため譲り合って撮影されています。
セルフタイマーとタイムラプス撮影を利用して撮影することがお勧めです。
写真映えポイント:
- 秋の紅葉シーズン(10月中旬〜11月上旬)が特におすすめ
- トンネル内の「ライトケーブ(光の洞窟)」と水鏡の反射
- 清津川と柱状節理のダイナミックな渓谷美
アクセス・車中泊情報
- 道の駅 南魚沼
10. 新潟県|長岡花火

カメラ設定
レンズ: 18mm、F値:F9、ISO : ISO100、SS:9.0s
日本三大花火大会の一つであり、全国でも屈指の規模を誇る長岡花火大会。
正三尺玉やフェニックスなど、写真映えする打ち上げが魅力です。
撮影時のエピソード:
フェニックスを撮影する際は信濃川の長岡駅側のフェニックス席がおすすめです。
かなり広範囲での花火なので、広角レンズの使用をお勧めします。
三脚の利用は控えめに撮影しましたが、手もちだと撮影は難しいので利用することをお勧めします。
写真映えポイント
- 信濃川河川敷
- フェニックスのワイド撮影
アクセス・車中泊情報
JR長岡駅から徒歩圏内。
花火大会期間は長岡市内の道の駅は車中泊が混むので、郊外の道の駅での前泊が安心
当日の駐車スペースは公式駐車場が毎年準備されます。
公式サイトを参考にしてください。
まとめ
・どのスポットも、車中泊旅×写真をテーマにする方には最高のロケーション
・撮影タイミング(朝焼け・夕焼け・星空)を狙える自由さが車中泊の強み
・道の駅やキャンプ場情報も事前チェックが安心
📚 KOPPIC写真集のご紹介
もしこの記事で「旅と写真ってやっぱりいいな」と思っていただけたら、ぜひ以下の写真集もご覧ください。
📖 写真集『僕の見た景色 きまぐれのんびり 日本一周車中泊旅』
自由と感動を乗せて走った、1年5ヶ月の車中泊×日本一周の軌跡を一冊にまとめました。
Amazonから購入できます!
![]() |
新品価格 |
