写真は宝物になる|旅をしながらフォトグラファーになった僕のリアルな始め方

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「旅をしながら、写真を仕事にできたら最高だな」
そう思ったのは、日本一周の旅に出た頃のことでした。

当時の僕は、フォトグラファーとして本格的に活動していたわけではありません。けれど、ある出来事をきっかけに「写真には人の心を動かす力がある」と強く感じるようになりました。

一冊のフォトブックが教えてくれた、写真の意味

最初に家族写真を撮らせてもらったのは、仲のいい友人家族の七五三撮影。カメラを向けると、少し照れくさそうに笑いながらも、自然体で過ごしてくれました。

後日、その友人からこんな話を聞きました。

「この前の写真、フォトブックにしたよ!撮ってもらえてよかった!」

僕が届けたのは、ただの写真データじゃなかった。
“その家族にとっての宝物”を撮っていたのだと、その時、深く気づかされました。

この経験が、「写真を通じて誰かの人生に寄り添いたい」と思うきっかけになりました。

日本一周×フォトグラファー|移動しながら仕事をつくる日々

2022年、日本一周の旅に出発。
車中泊スタイルで各地を巡りながら、少しずつ撮影の依頼を受けて仕事にしていきました。

ポイントは、「その土地で、その瞬間にしか撮れない写真」を届けること。

とはいっても依頼は自然と降ってはきません。
僕は、撮影の仲介会社を利用し撮影依頼を受けたり、Instagramを利用していました。

地域ごとにInstagram広告を出稿し、「◯月◯日〜◯日、〇〇市に滞在予定です。記念写真の撮影を受付中です」と情報発信。
お問い合わせをもらったら、場所や時間を調整して撮影へ。

旅人でありながら、”出会いを形にする”フォトグラファーでもある。
そんな日々が始まりました。

📸 Instagram広告の使い方(実例)

実際に行っていた広告配信のポイントは以下の通り:

  • ターゲット地域を「滞在エリア」に絞って配信
  • ナチュラルなポートレートや過去作をポートフォリオとして投稿
  • 広告文には「日程・ジャンル・価格目安」を明記
  • DMで予約受付し、オンラインで打ち合わせを実施(即レスを意識)

たとえば「札幌」「鹿児島」「沖縄本島」などで数日間滞在した際、広告費1,000円以下で2~3件の依頼が入ることもありました。

旅人であっても、工夫次第で「その場で仕事を生み出す」ことは可能だと実感しました。

撮影で大切にしていたこと:空気感を残すこと

どの撮影でも一貫して意識していたのは、「構えすぎない、自然な空気」です

  • お子さんが駆け寄る姿
  • ふとした瞬間の夫婦の目線
  • 撮影後に「楽しかった」と言ってもらえる雰囲気づくり

構図やポーズよりも、「その家族らしさ」が写真に映るように、そっと見守るような気持ちでシャッターを切っていました。

実は、これは福祉の現場で培った“相手に寄り添う視点”が自然と活かされていたのかもしれません。

旅をしながら、写真を仕事にするには?

これから「旅をしながら写真を仕事にしたい」と考える方に向けて、僕が実際にやっていたことをまとめます。

💡 リアルな始め方リスト

  • まずは1組でも「全力」で撮る(友人家族・知人など)
  • 自分の作風をSNSで発信し続ける(旅と写真の融合も◎)
  • 滞在先で「撮影できます」の告知を定期的に行う
  • Instagram広告を活用して“その土地”にいることを伝える
  • 連絡が来たらスムーズに対応(事前のメニュー用意がおすすめ)

フォトグラファーとしてのスキルも大切ですが、「どう出会いをつくるか」「どう信頼を得るか」が、実はもっと大事な鍵になると感じています。

写真は、その人にとっての“宝物”になる

旅をしていく中で、多くの人の笑顔や涙、特別な時間を写真に収めさせてもらいました。

何度も思い出すのは、旅に出る前のあのフォトブック。
写真が誰かの心に残るということは、自分の中にも強く刻まれていくということなんだと実感しています。

旅をしながらでも写真は撮影できる。

あなたの旅と写真が、誰かの宝物になる日がきっと来ます。
まずは、目の前の一枚から始めてみませんか?

【Webライター・旅人・フォトグラファー】
2022年10月〜2024年3月:
車中泊で47都道府県制覇!旅をしながら300名以上の笑顔を撮影!
2024年9月〜現在:オーストラリアで生活中

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