北海道が誇る『丘の町』で写真旅を
丘が何個も重なり、季節ごとに色を変える雄大な大地。
北海道・美瑛は、写真好きなら一度はシャッターを切りに訪れたい場所です。
とはいえ、ただ名所を回るだけではもったいない。
この記事では、僕が日本一周中に実際に巡った体験をもとに、
写真家目線の撮影スポットと旅人におすすめの無料の“野湯”の情報をセットで紹介します。
訪れる時期ごとの見どころやアクセス方法、旅の準備に役立つ車中泊スポットやゲストハウス情報など、写真と旅をこよなく愛する筆者が、旅の前夜に読んでほしいリアルな情報を詰め込みました。
美瑛ってどんなところ?
- 札幌から車で約2時間半、旭川空港からなら40分ほどでアクセス可能。
- なだらかな丘陵地とカラフルな畑、十勝岳連峰の大パノラマが作り出す“絵になる”風景が魅力。
- 「日本のカントリーロード」と称される風景は、早朝と夕焼けに特に美しく輝きます。
美瑛は「写真を撮るために旅する」人が多い土地でもあります。
季節や時間帯によって風景が劇的に変化するため、何度訪れても新鮮な感動があるのが魅力です。
写真家目線で巡る絶景スポット
青い池(白金)

エメラルドブルーの水面に立ち枯れのカラマツが並ぶ幽玄の世界。
ベストは開場前の早朝。駐車場が7時に開くため、その少し前に着く絶景を独り占めできます!(駐車料500円)。
朝焼けに染まる池と靄が出た日は、幻想的な1枚が撮れるチャンス。
■ 詳細情報
名称:青い池
住所:北海道上川郡美瑛町白金
アクセス:JR美瑛駅から車で約25 分/道北バス「白金青い池入口」下車徒歩約5 分
営業時間:見学自由(24 h)※夜間はライトアップを実施する日あり(冬季中心)
駐車場:5月〜10月 AM 7:00~PM 7:00
11月~4月 AM 8:00~PM 9:30
定休日:なし
電話番号:0166-92-4378(美瑛町観光協会)
公式サイトURL:https://www.biei-hokkaido.jp/ja/shirogane-blue-pond
白ひげの滝

青い池から車で5分。落差30mの地下水がコバルトブルーの川へ直接流れ込み、晴れた朝は霧が虹に変わることもあります。
少し撮影は難しいですが橋の上から広角レンズで構図を調整し、NDフィルターで水の流れを滑らかに演出するとプロっぽい仕上がりに。
■ 詳細情報
名称:白ひげの滝(しらひげのたき)
住所:北海道上川郡美瑛町白金温泉
アクセス:JR美瑛駅から車で約25 分/道北バス「白金温泉」下車すぐ(ブルーリバー橋)
営業時間:見学自由(24 h)※夜間ライトアップ(例年11〜3月頃の17:00〜21:00)
定休日:なし
電話番号:0166-94-3355(白金観光センター)
公式サイトURL:https://www.biei-hokkaido.jp/spot/shirahige/
クリスマスツリーの木

美瑛の代名詞。パッチワークの路、セブンスターの木は定番ですが、僕のお気に入りは“クリスマスツリーの木”。
夕方になると逆光で丘が黄金色に染まり、時間の経過とともに空のグラデーションが変化していきます。
畑に入らず路上からの撮影になるので、注意が必要ですが、雄大な大地にポツンと佇む一本の木は北海道を感じることができるおすすめのスポットです!
■ 詳細情報
名称:クリスマスツリーの木
住所:北海道上川郡美瑛町北瑛
アクセス:JR美瑛駅から車・バイクで約10 分/道北バス「北瑛入口」下車徒歩約15 分
営業時間:見学自由(24 h)※農地内立入禁止、道路・あぜ道から撮影のみ可
定休日:なし
電話番号:設定なし(私有農地のため)
公式サイトURL:観光協会総合案内 https://www.biei-hokkaido.jp
四季彩の丘
色とりどりの花畑が広がるテーマファーム。
特にラベンダーやひまわりの時期はカラフルな写真が撮れる絶好のチャンス。
午前中の逆光で花びらが透ける瞬間を狙うと、やわらかく透明感のある写真に仕上がります。
■ 詳細情報
名称:四季彩の丘(しきさいのおか)
住所:〒071-0473 北海道上川郡美瑛町新星第3
アクセス:JR美瑛駅から車で約12 分/ふらのバス「四季彩の丘」下車すぐ
営業時間:4〜5月 9:00-17:00/6〜9月 8:30-18:00/10月 9:00-17:00/11〜3月 9:00-16:30(季節変動あり)
定休日:無休(冬季は積雪状況でクローズエリアあり)
電話番号:0166-95-2758
公式サイトURL:https://www.shikisainooka.jp
旅人だから知っている“野湯”体験
吹上露天の湯(上富良野町)
十勝岳の中腹、森を抜けた先にある無料の混浴露天。
自然の岩風呂がそのまま残された場所で、テレビCMや映画でも使われた“知る人ぞ知る”温泉です。現在は24時間入浴OKになっています。
深夜の訪問では星空と流れる湯煙が交差し、静寂のなかで川の音と湯の音だけが響きます。
安全メモ
・硫黄成分でレンズが曇りやすいので、防湿バッグを用意
・冬期は路面凍結でアクセス不可になることも。最新情報は上富良野町公式HPを確認
・足元が滑りやすいため、歩きやすいサンダルとヘッドライトは必須です
■ 詳細情報
名称 吹上露天の湯(吹上温泉公共浴場)
住所 北海道空知郡上富良野町吹上温泉(※道道966号線・十勝岳温泉郷内)
地図
アクセス *旭川空港から車で約60 分、 美瑛「青い池」から車で約25 分
営業時間 24 時間(自然湧出・無料)
定休日 なし(悪天候や増水時は入浴不可の場合あり)
🚗 旅人Tips|移動と車中泊
- 道の駅「びえい丘のくら」は夜間トイレ完備
- 車中泊禁止エリアもあるため、美瑛町のステッカー「車中泊ルール遵守中」を掲示しておくとトラブル回避に。
- ガソリンは旭川市内で満タンに。美瑛周辺はスタンドが早く閉まるため要注意。
🏕 宿泊メモ|ゲストハウス
温泉ゲストハウス、美瑛白金の湯
青い池まで車で約10分、天然かけ流しの大浴場を宿泊者は無料で利用可能(一般日帰り入浴500円)。ドミトリーは3,300円〜、個室は6,600円〜。共用キッチン・ラウンジ、無料Wi‑Fi完備。最寄りバス停「白金温泉」から徒歩1分で公共交通利用者にも◎。
■ 詳細情報
詳細情報|白金温泉ゲストハウス
住所 北海道上川郡美瑛町白金(〒071-0235)
電話 0166-74-8131
アクセス JR「美瑛」駅から車で約40 分/道央道「旭川鷹栖IC」から約70 分
チェックイン/アウト IN 15:00 (最終 20:00)/OUT 10:00
駐車場 先着順・無料
温泉 100%源泉かけ流し(男女別内湯+露天、24h入浴可)
料金目安 素泊まり 1名 4,000円前後〜(季節変動あり)
キャンセル 前日50%/当日・不泊100%
備考 クレカ利用不可・現金精算のみ/バリアフリー客室あり
公式サイト:https://shiroganenoyu.amebaownd.com
※最新情報は直接宿へお問い合わせください。
季節別おすすめプラン
- 春(5月):残雪の十勝岳と萌え始めの丘の淡いグリーンが層を描く。日中でも気温は10℃前後なので防寒を忘れず。
- 夏(7〜8月):ラベンダーと向日葵が競演。昼は観光客が多いので、夕立のあとに出るダブルレインボーを狙うのが通。
- 秋(9〜10月):黄金色の麦畑と赤く染まるナナカマドの対比がドラマチック。日の入り17時前なので、16時には撮影地にスタンバイ。
- 冬(12〜2月):マイナス20℃の氷点下が生む“かんじき雲海”と霧氷。青い池はライトアップされ、星空と合わせた長時間露光が人気。
アクセスのコツ
旭川空港でレンタカーを手配するなら、ウィークリー割を設定している大手(タイムズカー・トヨタレンタカー)やニコニコレンタカーの長期コースがコスパ◎。
7日以上の予約をオンラインで入れると通常より15〜30%安くなるプランもあります。
旭川空港⇔美瑛までは国道237号を南下して約40分。途中に24時間セルフGSは1軒のみなので、満タン出発が鉄則。
冬の予約は予約時に「スタッドレス付き」を選択すると、冬の丘道も安心!
レンタカーを予約する際は少しでも料金が安いものを予約!
そんな時使えるのが検索サイトです!


まとめ
美瑛は「写真」と「湯」と「車中泊」が三位一体で楽しめる、アウトドア好きにはたまらないフィールドです。本記事で紹介したルートを辿れば、四季折々の絶景と秘湯を余すことなく味わえます。特に 青い池の早朝撮影 と 吹上露天の湯での星見入浴 は、旅のハイライトになること間違いなし。あとは愛用のカメラとサンダルを車に積み込むだけで、忘れられない1日が始まります。
- 青い池は早朝がベストタイム。朝焼けと靄で神秘的な色彩に出会える確率が高い。
- 吹上露天の湯は24時間入浴可。深夜帯は星空+湯煙が至高。ただしヘッドライトと滑りにくいサンダルは必携。
- 車中泊は道の駅「びえい丘のくら」 が便利。トイレ・早朝ベーカリー・観光案内所がそろい、夜間も安心。
- レンタカーはウィークリー割で節約。7日以上で15〜30%OFF、SUV+スタッドレス指定で冬道対策も万全。
- 季節ごとに絶景が変わる。春は残雪+新緑、夏はラベンダー、秋は紅葉+黄金畑、冬は氷点下の雪景色