私は初めてのカナダ ワーホリに、英語力ほぼゼロの状態で挑戦しました。
海外経験もほとんどなく、不安はありましたが、「いつか海外で生活してみたい」という気持ちだけで渡航を決めました。
1回目のワーホリでは、半年間バンクーバー、半年間キャンモアで生活し、1年間ずっと日本食レストラン(いわゆるジャパレス)のキッチンで働きました。
英語ができなかった当時の私にとっては、それが現実的な選択でした。
一度は帰国を決めましたが、日本に戻ってからも「もう一度カナダで生活したい」という気持ちは消えませんでした。
そして2025年4月1日から、日本人はカナダのワーキングホリデーを2回取得できる制度に変更されました。
この制度変更をきっかけに、「もう一度カナダで生活したい」という気持ちが現実的になり、再挑戦を決意しました。
現在は2回目のカナダ ワーホリで、再びキャンモアに滞在しています。
この記事では、英語ゼロから始めたカナダ ワーホリのリアルな体験、仕事探しや生活の厳しさ、そして行く前に知っておきたかった現実を正直にお伝えします。
この記事の結論を先にまとめると、以下の通りです。
– 英語ゼロでもカナダ ワーホリは可能だが、最初の仕事はジャパレスに寄りやすい
– 冬到着は仕事探しが厳しく、夏到着の方が安定しやすい
– 最大の壁は家探し(特に観光地エリア)
– 医療・保険制度は州や就労状況で異なるため、必ず最新情報を確認する必要がある
– 地域によっては、車があることで生活の自由度が大きく上がる
カナダ・ワーキングホリデーとは?
カナダ・ワーキングホリデーは、18〜30歳の日本人が最長1年間、就労・就学・観光を自由に組み合わせて滞在できるビザ制度です。
留学と違い、働きながら生活費を賄う必要があるため、自由度が高い分、すべて自己責任になります。
私の場合、1回目のワーホリでは英語力が足りず、結果的に1年間ジャパレスで働く形になりました。
カナダ ワーホリに行く前に不安だったこと
一番の不安は英語でした。
「仕事で通じるのか」「生活が成り立つのか」という恐怖は常にありました。
それ以外にも、
- 仕事が見つかるか
- 家探しはできるのか
- 生活費はいくらかかるのか
- 治安は大丈夫なのか
と、不安要素は尽きませんでした。
実際に行って感じた「想像と違ったギャップ」
想像以上に大変だったこと
私が最初に滞在したバンクーバーは冬でした。
この時期は観光客が少なく、仕事探しが本当に大変でした。
また、バンクーバーの冬は「レインクーバー」と呼ばれるほど雨が多く、ほぼ毎日雨が降ります。
外に出るのも億劫になり、天候の悪さは地味ですが大きなストレスでした。
仕事が見つからない中、やっと働けたのがジャパレスでしたが、正直、労働環境が厳しいお店も多く(※個人的な感想です)、精神的にしんどい時期もありました。
家探しも苦労しました。
最初はホームステイ、その後3回引っ越し。
慣れない海外生活と環境の変化が重なり、ストレスはかなり大きかったです。

バンクーバーで初めて引っ越したシェアハウスの部屋。
スーツケースでほぼ埋まるほど狭く、住んでみると思いの外メンタルがやられました。
想像より良かったこと
一方で、バンクーバーは日本人が多く、英語ができなくても一緒に遊べる人がいたのは救いでした。
孤独になりすぎずに済んだことは、続けられた理由の一つです。
カナダ ワーホリの仕事探しの現実
仕事探しは、季節によって難易度が大きく変わると感じました。
冬は、バンクーバー・キャンモアどちらも求人が少なく、特に到着直後はかなり厳しいです。
一方で、夏になると日照時間が長くなり、観光客も増えるため、一気に忙しくなります。
夏は、求人が増え、仕事探しのハードルはかなり下がります。
これはバンクーバーもキャンモアも共通です。
私自身、1回目のワーホリでは英語力不足もあり、1年間ずっとジャパレス勤務でした。
その後悔もあり、2回目のワーホリではローカルの小さなカフェに挑戦しました。
今でも英語は得意ではありませんが、周りの人がとても親切で、助けてもらいながらなんとか働いています。

英語がほとんどできなかった1回目のワーホリでは、1年間ジャパレスのキッチンで働いていました。

2回目のワーホリでは、ローカルの小さなカフェに挑戦。
初めて一人でベーキングを担当した日の焼き菓子。
無事に焼き切れて、内心めちゃくちゃホッとした日。
カナダ ワーホリの生活・治安について
バンクーバー
都会で便利ですが、治安はエリア差が大きいです。
避けた方がいい場所は確かにありますが、注意して生活すれば、想像していたほど危険ではありませんでした。
キャンモア
キャンモアは、世界的な観光地であるバンフの隣町に位置しています。
観光地ではありますが田舎町で、治安はとても良いです。
街を歩いているだけでも綺麗な山の景色が見えて、人気のエリアです。
私は日本でも登山が好きだったため、このエリアを選びました。
アウトドアが好きな人にとっては、本当に魅力的な場所だと思います。

近所のカフェにて。1年目は、お客さんとして眺めていたこの景色。
2年目は、このカフェで働きながら見る日常になりました。
家探しと家賃のリアル
家探しは、正直かなり厳しいです。
特にキャンモアやバンフ周辺は家賃が年々上がっており、物件数も限られています。
夏は観光シーズンで住みたい人が一気に増えるため、さらに難易度が上がります。
バンクーバーも家探しが大変で家賃が高いと言われていますが、体感としてはキャンモア・バンフ周辺の方がより厳しいと感じました。
気候について|バンクーバーとキャンモアの違い
バンクーバーは冬でも比較的温暖ですが、その分雨が多く、天候によるストレスがあります。
キャンモアは内陸にあるため、冬は氷点下10〜20度近く、日によってはマイナス30度まで冷え込むこともあり、寒さはかなり厳しいです。
ただ晴れている日が多いので、きちんと防寒をすれば耐えられる程度でした。
冬は寒いですが、その分空気が澄んでいて、冬の景色は本当にきれいです。
想定外だった出来事|スキー中の骨折とカナダの医療・保険制度
カナダで生活していて、完全に想定外だった出来事がスキー中の骨折でした。
冬のアクティビティ中に、脛骨腓骨(すね)を骨折し、救急車で病院に運ばれました。
その日はそのまま入院し、翌日に手術、さらに手術した翌日の昼には退院という流れで、
このスピード感は「いかにもカナダだな」と感じたのを覚えています。
私が滞在していたアルバータ州では、Alberta Health Care(アルバータヘルスケア)
という州の公的医療保険に、ワーキングホリデーでも加入できました。
そのおかげで、入院費と手術費は自己負担なしでした。
※現在はワーホリでも無料で加入できますが、制度の見直しが進んでいるとも聞くため、
今後どうなるかは不明です。
一方で、すべてが無料というわけではありません。
救急車は有料で、後日約360ドルの請求が来ました。
また、処方された痛み止めなどの薬代も自己負担です。
ハビリ(フィジオセラピー)については、アルバータヘルスで5回までカバーされましたが、
無料分が終わると1回あたり200ドル前後かかると聞いています。
カナダでは、働いていると自動的に雇用保険(EI)に加入しており、
一定の条件を満たせば、仕事ができなくなった期間に給付を受けることができます。
私は条件である就労時間(約600時間)をギリギリ満たしていたため、
骨折して働けなかった期間も、週に約460ドルの給付を受け取ることができました。
正直に言うと、海外旅行保険は途中で解約してしまっていました。
アルバータヘルスに加入できたことで「大丈夫だろう」と思ってしまったからです。
その意味でも、この制度には本当に助けられました。
カナダ ワーホリでは、楽しいことだけでなく、
怪我や病気といった想定外のリスクも現実として起こり得ます。
特にアウトドア目的で来る人は、医療や保険についても、
一度はしっかり考えておくことをおすすめします。
行く前に知っておきたかったこと①|Wise(海外送金)
海外送金については、カナダに来てからWiseを発行しました。
Wiseは、日本円をそのままカナダドルに両替して送金でき、手数料も銀行よりかなり安く、アプリで完結するのが便利でした。
家賃の支払いや、急にまとまったお金が必要になった時にも、
日本の口座からすぐ対応できたのは精神的にかなり助かりました。
実際に使ってみて、とても便利だと感じました。
ただし、発行には本人確認書類が必要で、持ってきている書類が不十分で発行できなかった人もいました。
最初から準備しておけばよかったと感じたポイントの一つです。
行く前に知っておきたかったこと②|車・免許・保険の話
キャンモアでの生活では、車があるかどうかで生活と遊びの幅が大きく変わります。
日本の免許証があれば、カナダの免許証に書き換えができたため、国際免許は必要ありませんでした。
国際免許は1年間有効だと思っていましたが、カナダでは有効期間がかなり短かった記憶があります。
また、免許証の書き換えはビザの残り期間が半年以上ないとできません。
車を買うにはカナダの免許証が必須なので、このタイミングは要注意です。
私は1回目は3,000ドル、2回目は2,000ドルで、Facebook Marketplaceを使って中古車を購入しました。
登山やアウトドアが目的でこのエリアに来ているため、2回のワーホリで2回とも車を買いました。
帰国時に、購入時と同じくらいの価格で売れれば十分だと思っています。
なお、保険料は日本より高く、私は月150ドルほど支払っています(年齢によって変動します)。
レンタカーという選択肢もありますが、私は自由度を重視して車を購入しました。

キャンモアでは車があることで、生活も遊びも一気に広がりました。
カナダ ワーホリは正直きつい?それとも楽しい?
正直に言うと、私は総じてきつかったなと思います。もちろん楽しかったこともたくさんありましたが、仕事、英語、家探し、天候、将来への不安。心が折れそうになることは何度もありましたし、全体的に情緒不安定だったと思います。
それでも、カナダに来たからこそ、
「出会えてよかった」と思える友達や人に出会えたのも事実です。

カナダに来たからこそ、出会えてよかったと思える人たちに出会えました。
これからカナダ ワーホリに行く人へ
総じて言えるのは、カナダ ワーホリは暖かくなってから渡航するのがおすすめだということです。
夏に渡航して仕事を見つけ、そのまま冬も同じ職場で働き続ける。
これが、精神的にも生活的にも一番安定する形だと思います。
完璧な英語力がなくても、挑戦する価値は十分にあります。
まとめ
カナダ ワーホリは、私の場合は楽しいことばかりではありませんでした。
でも、きつさも含めて「人生の選択肢を広げてくれる経験」でした。
この記事が、これからカナダ ワーホリを考えている方の判断材料になれば嬉しいです。



