初めての海外一人旅は、旅の経験値よりも「国選び」で難易度が決まります。
英語が得意じゃなくても、計画が完璧じゃなくても、国の相性が良ければちゃんと旅を楽しむことができます。
逆に、国選びを外すとこうなりがちです。
- 空港到着が遅くて、宿までの移動で焦る
- 交通が複雑で、移動だけで疲れる
- 物価が高くて、選択肢が減る
- “なんとなく不安”がずっと消えない
この記事では、初心者が失敗しないための「選び方の基準」と、おすすめ国10選をまとめます。
【初心者向け】海外一人旅の始め方|不安が消える準備・安全・費用まで完全ガイド
結論:初心者は「安心の条件」を満たす国を選ぶほど成功する
初めての一人旅で大切なのは、冒険よりもまず「安心で回る旅」を作ることです。
そのために、国選びは次の条件を満たすほどラクになります。
- 夜の移動が少なくて済む(安全・心の余裕)
- 交通が分かりやすい(迷子ストレスが減る)
- 英語が通じやすい環境(助けを求めやすい)
- 物価が極端に高すぎない(選択肢が減らない)
- 情報が多い(調べれば解決できる)
初めての海外一人旅で失敗しない5つの判断軸
① 治安|重要なのは「国名」ではなく“動線”
治安は、国のイメージよりも
到着時間・移動手段・宿の立地で決まります。
初心者が不安を感じやすいのは、次のような条件が重なったときです。
- 空港到着が夜遅い
- 宿が中心地から離れている
- 夜に徒歩移動が必要になる
この状態だと、治安の良い国でも一気にハードルが上がります。
宿を選ぶときのチェックポイント
- 夕方までに到着できるフライトがある
- 空港から市内までの移動がシンプル(鉄道・バス・配車)
- 宿が中心地・駅近・レビューが安定している
「夜に無理をしない旅程」が組めるかどうかが最優先です。
② 距離|初回は「短距離・乗り継ぎ少なめ」が正解
移動の疲れは、想像以上に判断力を奪います。
初心者ほど 移動が楽=安心感が高い です。
目安としては、
- 直行便がある、もしくは乗り継ぎ1回まで
- 時差が小さい
- フライト時間が極端に長くない
最初の一人旅では「移動そのものを冒険にしない」方がうまくいきます。
③ 英語|必要なのは語学力より「通じやすい環境」
大切なのは、英語が話せるかどうかではありません。
困ったときに助けを得やすい環境かどうかです。
チェックしたいポイントは、
- 観光客が多く、情報が豊富
- 英語表記が多い(駅・空港・メニューなど)
- 宿や交通機関が英語対応している
「話せなくても、なんとかなる」環境は、旅の余裕を大きく左右します。
④ 物価|予算が限られるなら「宿と食」が軽い国を
旅の満足度は、現地での選択肢の多さに直結します。
物価が高すぎると、
- 食事を選ぶのが怖くなる
- 移動や観光を我慢しがちになる
初心者ほど、
宿泊費と食費が抑えやすい国=心に余裕が生まれる国です。
⑤ 旅のスタイル|初回は「都市拠点」が安定する
自然や離島の魅力は大きいですが、
初めての一人旅では情報量と交通の少なさが壁になりがちです。
おすすめは、
- 都市に滞在する
- 都市+日帰りで自然や郊外を楽しむ
まずは「戻れる拠点」を持つことで、旅全体がぐっと楽になります。
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海外一人旅は、最初の1〜2泊だけでも予約しておくと安心です(空港到着日・初日の移動がラクになります)。
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初めての海外一人旅におすすめの国10選
ここからは具体的に紹介していきます。
初心者は「国名」だけでなく、最初の都市(拠点)までセットで決めると一気に楽になります。
1) 台湾(台北)

「海外が初めてでも、いちばん肩の力を抜いて行ける場所」
日本から近く、治安が良く、人がとにかく親切。
日本語が通じる場面も多く、夜市やカフェ文化も一人旅と相性抜群です。
「海外に来た」という実感を持ちつつ、ストレスが少ない国です。
おすすめ理由:近い/MRT(地下鉄・都市鉄道)で移動が簡単/ご飯が美味しい/一人でも過ごしやすい
最初の動き方:台北に固定して、九份・淡水などを日帰り
こんな人向け:初海外の緊張を最小化したい
2) 韓国(ソウル)

距離が近く、週末+αでも行けるのが魅力。
カフェ、ファッション、グルメと、街歩きが楽しい都市です。
- 空港から市内アクセスが簡単
- Wi-Fi・交通ICが整っている
- 一人ご飯・一人カフェ文化が浸透
初海外で「都市型の一人旅」をしたい人におすすめ。
おすすめ理由:近い/都市型で回しやすい/短期でも満足度が高い
最初の動き方:ソウル1都市で完結(中心地寄りに宿)
注意:深夜の単独移動は避け、帰りは配車/タクシーでOK
3) シンガポール(シンガポール)

「英語圏デビューに最適な超安全国家」
清潔・安全・インフラ完璧。
英語が公用語なので、海外での会話に慣れる練習にもなります。
- 治安が非常に良い
- 交通・表示が分かりやすい
- 多国籍文化で刺激が多い
物価は高めですが、その分“安心料”と思える国です。
おすすめ理由:治安・清潔・英語・交通が強い/初心者が“詰みにくい”代表格
最初の動き方:3〜5日で完結。観光も移動も分かりやすい
注意:物価は高め(安心代として割り切れる人向け)
4) タイ(バンコク+チェンマイ)

「旅の自由さを一気に感じられる国」
初海外でも行きやすく、慣れてきたら地方にも挑戦できる懐の深さがあります。
- 宿が安く長期滞在しやすい
- 一人旅バックパッカーが多い
- 都市と自然の両方を体験できる
「旅って楽しい」と実感できる国。
おすすめ理由:旅人が多く情報が豊富/宿が手頃/観光地は英語も通じやすい
最初の動き方:バンコク→チェンマイ(移動は増やしすぎない)
注意:スリ・詐欺対策は前提。移動は配車アプリ中心が安心
5) ベトナム

「物価の安さとローカル感を味わえる」
一人でも生活コストを抑えられ、街歩きが楽しい国。
- 食事がとにかく安い
- カフェ文化が根付いている
- フランス植民地時代の街並み
初海外+“少し冒険したい人”にちょうどいい。
おすすめ理由:物価が優しい/街がコンパクトで初心者向き/一人でも居心地が良い
最初の動き方:ダナン拠点で日帰り・近郊へ
注意:交通(バイク)は無理しない。徒歩+配車でOK
6) マレーシア(クアラルンプール)

「日本人が“暮らす視点”を持ちやすい国」
英語が通じ、物価も比較的安く、食事も日本人向き。
- 英語+アジアの安心感
- 長期滞在やノマドにも向く
- 多民族文化で価値観が広がる
旅と生活の境目を感じやすい国です。
おすすめ理由:英語が通じる場面が多い/旅の組み立てがしやすい/都市滞在が楽
最初の動き方:クアランプール+余裕があればペナン
注意:宿は駅近・中心地で選ぶ(移動ストレスを減らす)
7) アイルランド

「ヨーロッパで一人旅を始めるならここ」
英語圏で人が温かく、田舎と都市の距離が近い。
- 英語が聞き取りやすい
- パブ文化で一人でも溶け込める
- 自然と街がバランス良く存在
ヨーロッパ初心者に優しい国。
おすすめ理由:英語圏で不安が減る/都市滞在+日帰りが作りやすい
最初の動き方:ダブリン拠点で日帰り中心(移動を増やさない)
注意:宿代が高め。早め予約+キッチン付きで調整しやすい
8) オーストラリア(シドニー/メルボルン)

「ワーホリや長期滞在につながる国」
治安が良く、多国籍で一人行動が普通。
- 英語圏で生活イメージがしやすい
- カフェ・自然・都市が共存
- バックパッカー文化が成熟
「次は長く海外に住みたい」と思わせてくれる国。
おすすめ理由:英語圏/ルールが分かりやすい/情報が多い
最初の動き方:1都市で完結(初回は欲張らない)
注意:物価高め。予算は余裕を持つと楽しめます
9) ニュージーランド(オークランドorクイーンズタウン)

「自然と向き合う一人旅」
人が穏やかで、静かな旅ができる国。
- 治安が良い
- 一人ハイキング・キャンプがしやすい
- 自分と向き合う時間が取れる
観光より“体験”を重視したい人に。
おすすめ理由:英語圏/治安が良い/自然の中でも一人行動しやすい
最初の動き方:1都市+近郊自然スポットで完結
注意:物価はやや高め。特に宿泊費と食費に余裕が必要
都市間移動は距離があるため、初回は移動日を少なめに。
10) スイス(チューリッヒ/ルツェルン)

「一人旅の完成形」
物価は高いが、その分安心感と景色の完成度が別格。
- 交通が正確で迷いにくい
- 治安が非常に良い
- 一人で自然を楽しむ文化
初海外というより、「一人旅に慣れた人のご褒美旅」。
おすすめ理由:安心感が強い/鉄道が強く移動が分かりやすい/“無理しない旅”が作りやすい
最初の動き方:拠点を1つに固定して日帰りで広げる
注意:物価は最上級。短期集中+スーパー活用で調整
迷ったらこれで決める:タイプ別おすすめ
- とにかく簡単&安心:台湾 / シンガポール
- 英語圏で挑戦したい(不安が減る):アイルランド / オーストラリア / ニュージーランド
- 安くて経験値を上げたい(情報も多い):タイ / ベトナム / マレーシア
- 治安と移動の安心感を最優先(予算に余裕):スイス / シンガポール
初心者の国選び「最終チェックリスト」
国が決まったら、出発前にここだけ確認すればOKです。
- 到着が夜にならない便にできる(または空港近くに1泊)
- 空港→宿の移動が簡単(迷わない)
- 宿は中心地・駅近・レビュー安定
- 1都市固定(+日帰り)で旅程を組める
- ネット手段(eSIM/SIM/Wi-Fi)が決まっている
- クレカ2枚+現金少額の分散ができている
よくある質問(FAQ)
Q. 初海外でヨーロッパは難しい?
難しいというより、「拠点固定+日帰り」にすれば問題なく回ります。スイスは物価こそ高いですが、移動が分かりやすく安心感が強いので、初心者でも成立しやすいです。
Q. 英語ができなくても英語圏を選ぶメリットは?
“話せる”より、困ったときに通じる確率が上がるのがメリットです。初回はこれだけで安心感がかなり変わります。
Q. 初回は何日がちょうどいい?
おすすめは 3〜5日(1都市完結)。慣れてきたら **7日(都市+日帰り)**が気持ちいいです。14日以上は移動を増やしすぎないのがコツです。
まとめ:初回は「安心で回る国」が結局いちばん楽しい
初めての海外一人旅は、完璧じゃなくて大丈夫です。
大事なのは「不安が減る条件」を満たす国を選び、拠点固定で旅程を組むことです。



