はじめに|感動の「一瞬」を写真に残したい

夜空に広がる大輪の花火。
胸に響く音と共に、あの一瞬の美しさを「どうにか写真に残したい」と思ったことはありませんか?
僕自身、日本一周の旅の途中、各地の花火大会に立ち寄りながら、撮影を重ねてきました。
その中で得た気づきは、「花火写真は、事前の準備とちょっとしたコツでぐっと美しくなる」ということです。
この記事では、カメラ初心者にも分かりやすいように、機材選び・設定・構図・場所取り・当日の工夫まで、丁寧に解説します。
夏の旅やお祭りの思い出を、美しい写真に残したい方へ届けたい内容です!
1|どんなカメラが適している?
一眼レフ・ミラーレスが理想
花火撮影には、シャッタースピードや絞りを自由に操作できるカメラが最適です。
スマホでも撮れますが、「花火らしい軌跡や色の階調」を美しく写すには、やはり一眼レフやミラーレスが有利。
💡 ポイント
SONY α7RⅢ(僕の愛機)はフルサイズなので夜の撮影に最適。旅好きのカメラマンにもおすすめです。
2|レンズ選びと画角のコツ
広角レンズ vs 標準レンズ
- 広角レンズ(例:18mm):花火全体+風景を写したいときに最適
- 標準レンズ(例:35mm):花火を大きく切り取りたいときに◎
観覧席の近くなら35mm、遠目で風景も含めたいなら18〜24mmあたりを選ぶのがポイントです。
3|撮影に必要な道具
花火撮影をするなら、次の3点セットは必須です。
- 三脚(揺れ防止に必須)
- レリーズ or リモコン(手ブレ防止)
- NDフィルター(明るすぎるときの光量調整)
💡 注意点
混雑する会場では、三脚を使えるか事前に確認しましょう。
撮影可能エリアやカメラマン席がある花火大会もあります。
4|カメラの設定は?初心者にも分かるマニュアルモード解説
設定項目 | 推奨値 |
---|---|
モード | M(マニュアル) |
ISO | 100〜200 |
絞り(F値) | F8〜F11 |
シャッタースピード | 2〜10秒(花火の軌跡によって調整) |
フォーカス | マニュアルフォーカス(∞に設定) |
シャッタースピードは長くすることで、「線を描くような花火の軌跡」を写せます。
5|構図の工夫で“らしさ”を演出する
ただ花火を真ん中に撮るだけでは、ありきたりな写真になってしまいがち。
こんな工夫もおすすめです
- 手前に人や建物のシルエットを入れる
- 湖や川がある場合、映り込みも構図に加える
- 縦構図で“打ち上げの高さ”を強調する
💡 KOPPICらしい構図
僕は「その場の空気感」を残すため、花火と観客の後ろ姿を一緒に撮ることが多いです。
6|撮影場所はどうやって決める?
早めの下見が命
本番にいきなり撮影するのではなく、1〜2時間前に現地入りしてロケハンするのがベストです。
以下の条件をチェック:
- 打ち上げ場所との距離と角度
- 周囲に人の頭や看板など遮るものがないか
- 風向き(煙が自分の方向に流れない位置を選ぶ)
7|雨天・風・トラブルへの備え
- レンズに水滴がつかないよう、レンズフード+傘+防滴カバーを用意
- 風が強い日は三脚を低めに設置して安定感UP
- バッテリーとメモリーカードは多めに持参
💡 予備の機材チェックも忘れずに。旅先では替えが効きません。
8|編集のコツとおすすめアプリ
撮影後は、LightroomやPhotoshopなどの編集アプリで、明るさや色温度を微調整するだけで仕上がりが変わります。
- 明るさ:少しだけプラス補正
- シャドウ:下げて花火を強調
- 白レベル:少し上げて光を強調
- 彩度:控えめに色味を整える
9|実際に撮影した写真と設定


まとめ|あなたの感動が、誰かの旅のきっかけになる
花火は「ただのイベント」ではなく、その場にいる人の心を打ち、記憶に残る特別な体験です。
だからこそ、その美しさを写真に残すことは、旅の記録を超えた「贈り物」になると僕は思います。
KOPPICでは、そんな旅のかけらを一枚一枚、大切に記録し続けています。
この記事が、あなたの花火撮影のヒントになれば嬉しいです。