旅に出ると、不思議と感覚が研ぎ澄まされる。
空の色、風の匂い、土地の人の声。北海道・道南の旅は、まさにその「五感」が開かれる体験でした。
今回は、函館を起点に、太田神社、神威岬、などを巡る旅。王道からニッチまでを織り交ぜながら、道南エリアの魅力をぎゅっと凝縮してお届けします。
津軽海峡フェリーで北海道へ!🚢

道南旅のスタート地点は、やっぱり函館。
新幹線や飛行機でのアクセスも良好で、旅の拠点としても申し分ありません。
僕が函館に入ったのは日本一周中。
フェリーを利用して青森の大間崎から函館港に入港しました。
🚗 旅人Tips|フェリーでスマート北海道入り
車中泊派におすすめなのが津軽海峡フェリー。大間〜函館は約90分と短く、愛車ごと北海道へ渡れる。寝転べるスペースもあって快適そのもの!
函館で“旅の準備運動”|地元グルメで気分を上げる

到着してまず向かったのは、函館名物の一つ「ラッキーピエロ」。
地元では“ラッピ”の愛称で親しまれるこのご当地バーガーショップは、観光客だけでなく地元民にも愛される存在。
看板メニューのチャイニーズチキンバーガー(甘辛の唐揚げがサンドされたボリューミーな一品)は、空腹を一気に満たしてくれます。
🍔 ラッキーピエロ ベイエリア本店
公式サイト:https://luckypierrot.jp/shop/bayarea/hasesuto.co.jp+6curry.chikuwachan.com+6hakobura.jp+6ekiten.
名称:ラッキーピエロ ベイエリア本店
住所:北海道函館市末広町23-18
地図:Googleマップで見る
アクセス:市電「末広町」電停から徒歩約5分
営業時間:10:00~21:00(ラストオーダー20:30、ソフトドリンク20:45)
定休日:無休
電話番号:0138-26-2099
次に訪れたのはお隣の「ハセガワストア」。
こちらでは“やきとり弁当”が人気ですが、実は鶏肉ではなく、豚串を「やきとり」と呼ぶのが道南流。
店内で串を焼き上げて弁当に仕立ててくれるので、できたてをテイクアウトして、海を眺めながら食べるのもおすすめです。
ハセガワストア詳細情報
公式サイト:https://www.hasesuto.co.jp/
名称:ハセガワストア ベイエリア店
住所:北海道函館市末広町23-5
地図:Googleマップで見る
アクセス:市電「末広町」電停から徒歩約5分
営業時間:店舗により異なるため、公式サイトでご確認ください。
定休日:無休
電話番号:0138-27-0010
太田神社|断崖にそびえる“祈りの道”

函館から車で南へ。日本海側の奥地に位置する「太田神社」は、“日本一危険な神社”とも称される参道で知られています。

本殿へ向かう道は、急勾配の石段と断崖絶壁の細道が続き、まさに“修行”そのもの。
登山靴かトレッキングシューズは必須。風が強い日や雨の日は登拝禁止になることもあるので、天気予報と現地情報は必ずチェックしましょう。
ただし、その過酷な道のりの先には、道南の海と山を一望できる絶景が広がります。
静寂の中で潮騒と風の音に耳をすませば、祈りの空気に満ちた空間が、心をふっと軽くしてくれるはずです。
太田神社(北海道せたな町)
公式サイト:北海道神社庁 太田神社ページ
名称:太田神社
住所:北海道久遠郡せたな町大成区太田17番地
地図:Googleマップで表示
アクセス:JR函館駅前から函館バス「久遠神社前」下車、車で約20分
営業時間:参拝自由(24時間)
定休日:なし
電話番号:01398-4-5152
神威岬|女人禁制の地に刻まれた歴史と絶景

続いて向かったのは、積丹半島にある「神威岬(かむいみさき)」。
断崖の上を歩く“チャレンカの小道”は、足元がすくむほどのスリルと、美しすぎる海の青が広がる絶景ルート。
岬の先端には、かつて女人禁制だった名残を伝える碑が残されています。
その歴史を知った上で訪れると、ただの観光地ではない重みを感じることができます。
【旅の役立ち情報】
- 駐車場から岬の先端までの片道は約20分。アップダウンがあるため、歩きやすい靴が必須。
- 昼間でも風が強く肌寒い日が多いため、ウィンドブレーカーなどの羽織を持参すると安心です。
- 春〜初夏には、岬一帯がエゾカンゾウの花で彩られる美しいシーズンもおすすめ。
襟裳岬(北海道えりも町)
公式サイト:えりも町観光協会
名称:襟裳岬
住所:北海道幌泉郡えりも町字えりも岬
地図:Googleマップで表示
アクセス:JR日高本線「様似駅」から車で約1時間
帯広市内から車で約2時間30分
営業時間:展望台は24時間開放
定休日:なし
電話番号:01466-2-4626(えりも町観光協会)
雪月花廊 Cafe & Guesthouse|旅人の交差点

旅の締めくくりに立ち寄ったのが、喜茂別町にある「雪月花廊 Cafe & Guesthouse」
喜茂別の廃校を利用して作られたこの場所は、カフェ、宿泊施設、そしてライダーハウスとしての機能を併せ持っています。
カフェでは地元食材を使ったプレートランチや、自家製スイーツを楽しめ、旅の合間の休憩にぴったり。
店内には北海道を旅したライダーやバックパッカーのメッセージや地図が貼られていて、まるで旅人同士が静かに言葉を交わしているような空気が漂っています。
【ゲストハウス情報】
- キャンプサイトやライダーハウスは1泊1,000円前後とリーズナブル。
- 予約は電話または公式SNSからがスムーズ。
- キッチン、洗濯機、Wi-Fi完備。長期滞在にも対応。
北海道・喜茂別町に佇む「雪月花廊(せつげつかろう)」は、旧双葉小学校をリノベーションしたユニークな宿泊施設です。カフェ、ゲストハウス、ライダーハウス、キャンプ場、RVパークなど、多彩な宿泊スタイルを提供し、旅人たちの交流の場として親しまれています。
雪月花廊の魅力
廃校を活用したレトロな空間
雪月花廊は、2003年に廃校となった旧双葉小学校を改装し、2005年にオープンしました。
校舎内には、昭和の雰囲気を感じさせるアンティークや玩具、資料が展示されており、訪れる人々に懐かしさと新鮮さを提供しています。
多彩な宿泊スタイル
- ゲストハウス:個室や女性専用部屋があり、快適な滞在が可能です。
- ライダーハウス:寝袋持参での宿泊が可能で、旅人同士の交流が楽しめます。
- キャンプ場・RVパーク:校舎前と裏にフリーオートキャンプサイトがあり、自然の中での宿泊が楽しめます。
これらの施設は、旅のスタイルや目的に合わせて選択でき、特に車中泊やバイク旅をする方々にとって魅力的な選択肢となっています。
カフェ&レストラン
校舎内のカフェでは、地元の食材を使用した料理が提供されています。特に「ルスツ豚丼」や「季節のパスタ」が人気で、訪れる人々の舌を楽しませています。
僕も「ルスツ豚丼」を食べましたが、本当に美味しくてまた食べに行きたいと思い出すほどです!
また、カフェスペースは、宿泊者だけでなく、地域の方々や観光客にも開放されており、交流の場としても機能しています。
旅人Tips(実用情報)
- アクセス:国道276号線沿いに位置し、車でのアクセスが便利です。
- 買い物:喜茂別町市街地にスーパーやコンビニがあり、食材や日用品の調達が可能です。
- 温泉:近隣には「川上温泉」や「ふるさとの湯」などの日帰り温泉施設があります。
- アクティビティ:体育館でのスポーツや校庭でのキャンプファイヤーなど、多彩なアクティビティが楽しめます。
雪月花廊の詳細情報
- 住所:北海道虻田郡喜茂別町中里392
- 電話番号:0136-33-6067
- カフェ営業時間:11:00~14:30(L.O.14:00)
- 定休日:月曜日(変更の可能性あり)
- 公式サイト:https://kimobetsu28.sakura.ne.jp/
その他の道南おすすめスポット
時間があれば、以下のスポットもぜひ立ち寄ってみてください:
- 五稜郭タワー:函館市街を一望できる名所。夜景も美しい。
- 湯の川温泉:函館から近く、旅のスタートや終わりに最適。
- 江差町:北前船文化が色濃く残る歴史ある港町。
まとめ|道南には「また戻りたくなる」風景がある
道南の旅は、決して派手さを求める旅ではないかもしれません。でも、その静けさや人のぬくもり、土地の空気が、じんわりと心に残っていく。
旅を終えてから、ふと思い出すのはラッピのチキンバーガーの味だったり、神威岬の風の匂いだったり。そんな旅が、また新しい一歩への背中を押してくれるのかもしれません。
次は、どこへ行こう。
道南の風は、きっとあなたにも優しく吹いてくれるはずです。