はじめに|丙午は“怖い年”じゃなく、「火×馬」の年にしていい
2026年は 丙午(ひのえうま)。
丙午には、昔から迷信が語られてきた背景があります。
けれど旅の視点で見るなら、必要以上に怖がるよりも、
- 火伏せ(火難除け)にお参りする
- 火まつりの熱と光で心を整える
- 馬の神事で背筋を伸ばす
そんなふうに、2026年を「火×馬」のテーマ旅ができるようにこの記事ではまとめていきます。
この記事を読むとわかること
- 2026年の丙午(ひのえうま)を、迷信ではなく「文化体験の旅」として楽しむ考え方
- 「火×馬」を軸にした、火伏せ(火難除け)/火まつり/馬の神事の違いと選び方
- 2026年に行きたい、**丙午にちなんだ旅先(神社・祭り)**を時期別にまとめた一覧
- 各スポットの住所・公式サイト・開催時期の目安(※直前確認が必要な理由も含む)
- 混雑・撮影・安全面で気をつけたい、神事・祭りの旅の基本マナー
こんな人におすすめ
- 「丙午」と聞いて少し不安だけど、前向きな過ごし方に切り替えたい人
- 開運やスピリチュアルに寄りすぎず、文化としての神事・祭りを旅したい人
- 火伏せ(火難除け)の神社にお参りして、暮らしの“火加減”を整えたい人
- 火まつりの熱と光で、年の節目にリセットしたい人
- 馬の神事(流鏑馬・駈馬・上げ馬など)の緊張感を、体で味わいたい人
2026年の丙午とは?(まずここだけ整理)

2026年は、干支(十干十二支)の組み合わせでいう 「丙午(ひのえうま)」 にあたります。
ここだけ先に押さえるなら、ポイントはこの3つです。
- 丙午=「丙(ひのえ)」+「午(うま)」の組み合わせ
- 十干(10)×十二支(12)=60通りなので、丙午は60年に一度めぐってくる
- 直近の丙午は 1966年、次は 2086年(=2026年の60年後)
そもそも「干支(えと)」は、60年で一巡する“年の呼び名”
私たちが普段「辰年」「巳年」と呼ぶのは十二支(12種類)のほうですが、本来の干支は 十干(じっかん)と 十二支(じゅうにし) を順番に組み合わせて年を数える仕組みです。
この組み合わせは 60通り(六十干支) あり、60年で同じ組み合わせに戻ります。
つまり丙午は「珍しいレア年」というより、60年周期で巡ってくる、暦のひとコマです。
「丙」と「午」って何?|火と馬が重なるイメージ
- 丙(ひのえ):十干のひとつで、読み方は「火の兄(ひのえ)」とされます
- 午(うま):十二支の「馬」にあたります(“午年”の午)
陰陽五行の考え方では、丙も午も「火」に配当されると説明されることが多く、そこから丙午は「火の性質が重なる年」というイメージで語られてきました。
(※この記事では占いで断定するのではなく、文化的な“語られ方”として扱います)
この旅のテーマは3つ|火伏せ・火まつり・馬の神事
丙午を「不安」ではなく「文化」として楽しむため、選んだ基準はこの3つ。
- 火伏せ:暮らしを守る祈り(静かに整う)
- 火まつり:火で祓う・火に敬意を向ける(強くリセット)
- 馬の神事:集中と身体感覚が戻る(背筋が伸びる)
早見表|丙午に行きたい旅先8選(時期・タイプ)
※日程は例年目安です。開催可否・時間・撮影可否は必ず公式発表を優先してください。
| No | 旅先 | 時期の目安 | タイプ | 旅の効能 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 京都|愛宕神社(千日詣り) | 7月末〜8月初 | 火伏せ | 夜の登拝で“静かに整う” |
| 2 | 京都|上賀茂神社(賀茂競馬) | 5月頃 | 馬の神事 | “雅”の空気に背筋が伸びる |
| 3 | 京都|藤森神社(駈馬神事) | 5/5頃 | 馬の神事 | 迫力でスイッチが入る |
| 4 | 三重|多度大社(上げ馬神事) | 5月頃 | 馬の神事 | 登る馬の緊張感が残る |
| 5 | 静岡|秋葉山本宮秋葉神社(火まつり) | 12月中旬 | 火まつり | 冬の火で“芯”が戻る |
| 6 | 和歌山|熊野那智大社(那智の火祭り) | 7/14頃 | 火まつり | 水と火で浄化される感覚 |
| 7 | 福岡|大善寺玉垂宮(鬼夜) | 1/7頃 | 火まつり | 年始に火でリセット |
| 8 | 京都|鞍馬(鞍馬の火祭) | 10/22頃 | 火まつり | 秋の終わりに“火で締める” |
丙午の旅先おすすめ8選

1)京都|愛宕神社「千日詣り」:火伏せの総本社へ、夜の山を登る
京都・愛宕山の山頂に鎮座する愛宕神社は、火伏せの信仰で知られる存在です。
千日詣りの夜は、参道そのものが“祈りの時間”に変わります。
見どころ
- 夜の山に増えていく灯りと提灯
- 汗と木々の匂い、足音だけが響く静けさ
- 山頂でふっと肩の力が抜ける感覚
旅の準備(必須)
- ヘッドライト(スマホは予備)
- 飲み物・軽食
- 防寒(夜は冷えやすい)
- 滑りにくい靴(登山靴または同等)
“火を鎮める”という言葉が、抽象ではなく体感になります。観光というより、静かな登拝。
愛宕神社「千日詣り」
住所:京都府京都市右京区嵯峨愛宕町1
公式サイト:http://atagojinjya.jp
時期:7月31日夜から8月1日早朝
2)京都|上賀茂神社「賀茂競馬(くらべうま)」:雅な装束で駆ける“馬の神事”
「馬」をテーマにするなら、京都の賀茂競馬は外せません。
速さや勝負というより、儀式としての美しさが記憶に残る神事です。
見どころ
- 装束の色と所作の端正さ
- 観客のざわめきが一瞬消える“間”
- 馬の息づかいが近い距離で感じられる空気
上賀茂神社「賀茂競馬」
住所:京都府京都市北区上賀茂本山339
公式サイト:https://www.kamigamojinja.jp/
時期:例年5月5日(賀茂競馬)
3)京都|藤森神社「駈馬(かけうま)神事」:迫力で“馬”を浴びる一日
藤森神社の祭礼で行われる駈馬神事は、迫力寄りの馬神事。
馬が疾走しながら妙技を見せ、会場全体の温度が一段上がります。
見どころ
- 走る音、風圧、観衆の息のそろい方
- “見せ場”の瞬間だけでなく、始まる前の緊張感
安全のための基本
- 前方へ割り込まない/無理なローアングルはしない
- フラッシュは避ける
- 係員・案内表示を最優先
藤森神社「駈馬神事」
住所:京都府京都市伏見区深草鳥居崎町609
公式サイト:https://www.fujinomorijinja.or.jp/
時期:例年5月5日(藤森祭・駈馬神事)
4)三重|多度大社「上げ馬神事」:坂を駆け上がる馬に、祈りの緊張が宿る
多度大社(たどたいしゃ)は必ず入れたい——その理由が、現地に行くと分かります。
上げ馬神事は、“登る馬”という一点に、祈りと緊張が凝縮されたような時間です。
見どころ
- 駆け上がる前の静けさ
- 走り出す瞬間に変わる空気
- 観衆の声と、祈りの感情が混ざる独特の温度
旅のコツ
- 当日は混雑しやすいので早めの行動が安心
- 撮影は安全第一。立入制限や案内に従う
- 「馬の神事」の中でも特に“張り詰めた空気”を体験したい人におすすめ
多度大社「上げ馬神事」
住所:三重県桑名市多度町多度1681
公式サイト:https://www.tadotaisya.or.jp/
時期:例年5月4日・5月5日(多度大社例祭・上げ馬神事)
5)静岡(浜松・天竜)|秋葉山本宮秋葉神社:火の年に、火まつりへ
火の年に火まつりへ行く。いちばん素直で、いちばん強い旅です。
冬の冷気の中で見る火は、派手さよりも“芯”として残ります。
見どころ
- 真冬の山で立ち上がる火の熱
- 息が白いほど、光が際立つ
- 「火=怖い」から「火=あたたかい」へ戻る感覚
旅の準備
- 防寒(特に手先・足先)
- 夜の移動になる可能性を想定して帰路を先に組む
秋葉神社
住所:静岡県浜松市天竜区春野町領家841
公式サイト:https://www.akihasanhongu.jp/
時期:毎年12月15日・16日(火まつりは16日夜)
6)和歌山|熊野那智大社「那智の火祭り」:水と火、両方を敬う
那智の火祭りは、“火”の勢いだけで押し切らないのが魅力です。
滝の水があることで、火が「熱狂」ではなく「祓い」として立ち上がります。
見どころ
- 大松明の火で浄められていく感覚
- 参道に漂う煙と、湿度のある空気
- “強いのに荒々しくない”火の時間
合わせて楽しむ
- 那智の滝と熊野の道を歩くと、旅の密度が一段上がります。
熊野那智大社「那智の火祭り」
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
公式サイト:http://www.kumanonachitaisha.or.jp/
時期:毎年7月14日(那智の扇祭り/那智の火祭り)
7)福岡(久留米)|大善寺玉垂宮「鬼夜」:年始に“火”で整える
一年の始まりに火を浴びる。これは、かなり強いリセットです。
年明けの空気がまだ柔らかい時期に、身体の芯に火が入る感覚があります。
見どころ
- 夜に向かって濃くなる火の存在感
- “祈り”がイベントではなく、生活の延長として見える
旅のコツ
- 冬の夜は冷えるので防寒必須
- 人の流れができるため、歩きやすい靴が安心
大善寺玉垂宮「鬼夜」
住所:福岡県久留米市大善寺町宮本1463-1
公式サイト:https://tamataregu.or.jp/oniyo
時期:毎年1月7日(午後〜夜 ※年によって時間変更の可能性あり)
8)京都|鞍馬の火祭:秋の終わりに、京都で“火”を締める
京都で“火の年”を締めくくるなら、鞍馬の火祭ほど象徴的なものはありません。
火の音、掛け声、闇と光のコントラストが、強く残ります。
見どころ
- 松明の火が近い距離で迫る圧
- 夜の山里に広がる、非日常の熱
- 旅が「記録」ではなく「体験」として刻まれる感覚
注意
- 混雑しやすいので早めの入場・導線確認
- 撮影ルール・立入制限は必ず守る(安全最優先)
鞍馬の火祭
住所:京都府京都市左京区鞍馬本町1073
公式サイト:https://www.yukijinjya.jp/
時期:毎年10月22日(鞍馬の火祭)
丙午旅の組み方|目的別モデルコース
A)「馬の年」を最大化|5月の“馬神事”3日ルート(京都+三重)
- Day1:京都(賀茂競馬)
- Day2:京都(藤森の駈馬神事)
- Day3:三重(多度大社・上げ馬神事)
ポイント:京都の“雅”→迫力→多度の緊張感。馬の表情が立体的に見えてきます。
B)「火」を静かに受け取る|夏の夜・愛宕登拝(京都)
- 夜:愛宕神社(千日詣りの時期を狙う)
ポイント:観光というより“登拝”。旅が祈りに近づく。
C)「火」を派手に浴びる|冬の秋葉(静岡)
- 夕方〜夜:秋葉山本宮秋葉神社(火まつりの時期)
ポイント:寒いほど火が映える。写真も強い。
よくある質問
Q1. 丙午の迷信、気にした方がいい?
A. 旅としては「怖がる」より、火や馬の文化を敬意をもって体験するで十分です。気持ちが落ち着く場所に行くこと自体が、旅の価値になります。
Q2. 行事の日程は毎年同じ?
A. 固定日に近い行事もありますが、運営都合・天候等で変更の可能性があります。必ず直前に公式発表をご確認ください。
Q3. 子連れでも行ける?
A. 多くは可能です。ただし愛宕は登拝なので体力と装備前提。火まつりは夜間・混雑になりやすいため、無理せず“後方から雰囲気を楽しむ”のもおすすめです。
Q4. 撮影はしていい?
A. 場所によります。撮影禁止や立入制限がある場合もあるため、現地の案内と係員の指示を最優先してください。
まとめ|2026年は、「火」と「馬」に会いに行こう
丙午は、火の気が強い年として語られてきました。
だからこそ2026年は、火伏せで整え、火まつりで祓い、馬の神事で背筋を伸ばす。
そんな旅が似合います。
派手な開運よりも、祈りが残る場所で、自分の歩幅を取り戻す旅。
2026年におすすめした旅のスタイルです。
皆さんも2026年らしい、素敵な旅を楽しんでみてください。



