テカポ湖だけではもったいない!隣のプカキ湖で味わう、絶景とキングサーモン

ワーキングホリデー・海外生活
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ライター
ゆうか

旅・料理仲間とゼロ日婚をし、夫婦で1年間ニュージーランドワーホリへ。その地に住む人たちと交流しながら、現地の食文化を味わうのが好き。“暮らすように旅する”ことを大切にしています。人生を見つめ直すヒントをくれる、旅の魅力を伝えていきたいです。

テカポから30分で行ける“もうひとつの青い湖”を知っていますか?

星空観測で知られる、ニュージーランド南島の湖、テカポ湖。有数の観光地で、その名を聞いたことがある方も多いと思います。

日中は、背景に広がるマウントクックと、氷河湖らしい青が美しく輝く絶景。湖畔のベンチでゆったり過ごしたり、山の上から見下ろしたりと、さまざまな楽しみ方ができる湖です。

テカポ湖でのおすすめの過ごし方はこちら


でも、じつはその近くに、もうひとつの美しい湖があります。

テカポ湖から車で30分ほどの場所にある、「プカキ湖(Lake Pukaki)」です。

観光地らしい賑わいこそ少ないけれど、その“青の深さ”は、テカポに勝るとも劣りません。

そして、ここで食べられる”キングサーモン”は、見逃せない絶品グルメです。

【プカキ湖】氷河がつくる奇跡の青と絶景

プカキ湖の絶景


プカキ湖へは、テカポ湖から車でおよそ30分(State Highway 8経由)。クイーンズタウンやワナカ方面からもアクセスしやすく、車で3時間ほど。南島を縦断するロードトリップの途中で立ち寄る人も多いスポットです。

テカポ湖と同じく、プカキ湖も氷河の融解水によってできた湖。

氷河が岩肌を削るときに生まれる「ロックフラワー」と呼ばれる微細な粒子が水中に溶け込み、太陽の光を散乱させることで、独特のミルキーブルーを生み出しています。

晴れた日には、湖の向こうに雪をかぶったマウント・クックが姿を現します。その白と青のコントラストは、まるで絵の具を水に落としたよう。

静かな時間のなかで、ただその色を眺めているだけで、心の奥まで洗われるような感覚になります。

テカポ湖とは異なり、観光地らしいカフェやショップはほとんどありませんが、「Lake Pukaki Viewpoint」には駐車場とトイレが整っていて、ゆっくり景色を楽しむことができます。

風の音だけが聞こえるその場所で、時間を忘れて湖を眺めてみてください。

【Mt. Cook Alpine Salmon】氷河の水で育つ極上のキングサーモン

Mt. Cook Alpine Salmonのサーモン

プカキ湖のもうひとつの魅力が、「Mt. Cook Alpine Salmon」というサーモンショップです。

ここで売られているサーモンは、プカキ湖から流れる氷河水を使って育てられた“淡水のキングサーモン”。

冷たく清らかな水で育つため、脂がほどよく乗りながらも、しつこさのない味わいが特徴です。

販売所では、グラム数ごとにパック詰めされたお刺身「Sashimi」が並びます。

プカキ湖のサーモン


私が訪れた2025年1月時点では、100gで14ドル、250gで25ドル、500gで50ドル。わさびと醤油もセットになっていて、その場で食べられるのがうれしいポイントです。

プカキ湖のサーモンを3度味わう〜おすすめの楽しみ方

プカキ湖のサーモン

初めて訪れた日、私たちは250gのお刺身を買って、湖を眺めながらゆっくりと味わいました。

ひと口食べた瞬間、「お刺身は日本がいちばんだと思ってたけど、これは…」と思うほどの衝撃。

身はしっとりしているのに、脂がふわっと溶けて、あと味はすっきり。その美味しさにふたりで無言になって、あっという間に完食していました。

数日後、あの味が忘れられず、どうしてももう一度食べたい!と、再訪。

今度は泊まっていた「レイク・ポアカ・キャンプ場」でお米を炊き、酢飯・海苔・アボカドを用意して、手巻き寿司の準備を万端に。お湯を水筒に入れて、インスタント味噌汁とお茶も添えました。

レイク・ポアカ・キャンプ場で食べるサーモン

その日は250gのパックがなく、500gを購入。

さすがに多いかな……と思いましたが、結局ふたりで完食。お腹も心もいっぱいで、幸せな夕暮れを迎えました。

そして3回目は、日本から遊びに来た友人たちと一緒に。

今回は冷凍のサーモンを“まるごと1匹”購入し、捌いて刺身パーティー。

サーモンを捌く様子

バーナーで軽く炙って、炙りサーモンにも挑戦しました。ぷりっとした食感に香ばしさが加わり、これもまた最高でした。

サーモンパーティー


余った部位はあら汁にして、味わい尽くします。

大人数なら、こんな楽しみ方もおすすめです。

テカポに行くなら、プカキもセットで

美しいプカキ湖

テカポの魅力はもちろんですが、せっかくニュージーランドの南島に行くなら、それだけではもったいない。

ほんの30分足を伸ばすだけで、人の少ない静かな湖と、氷河の恵みを味わう体験が待っています。氷河の水がつくる深い青と、同じ水で育ったキングサーモンは、この土地ならではの宝物です。

マウントクックを背景に、風がつくる波の音を聞きながら、サーモンの旨みをゆっくりと噛みしめる――。それは、日々の疲れや悩みをやさしく癒やしてくれるような時間です。

観光地の喧騒から離れて、自然と味覚の両方でニュージーランドを感じたい人にとって、プカキ湖はきっと忘れられない場所になるでしょう。

もし次にテカポを訪れることがあれば、ぜひその隣のプカキにも立ち寄ってみてください。

どちらも同じように氷河から生まれた湖ですが、光の入り方や周囲の地形によって、まったく違う表情を見せてくれます。もし時間に余裕があるなら、テカポ湖からプカキ湖へと南下するルートがおすすめ。色の変化を感じながら走るドライブは、ニュージーランド南島らしいスケールの旅になるはずです。

ゆうか

旅・料理仲間とゼロ日婚をし、夫婦で1年間ニュージーランドワーホリへ。その地に住む人たちと交流しながら、現地の食文化を味わうのが好き。“暮らすように旅する”ことを大切にしています。人生を見つめ直すヒントをくれる、旅の魅力を伝えていきたいです。

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