2024年10月。「せっかくオーストラリアに来たなら、大自然をこの目で感じたい」そんな想いから始まったロードトリップ計画。旅の仲間は、日本人9人と韓国人1人の計10人。
2台のレンタカーに分乗して、メルボルンからウルルまで約4700kmを往復。
5日間で出会った風景、感情、そしてトラブルまでもが、今も深く心に刻まれています。
こんな人におすすめの記事です!
- 写真好きで、壮大な景色をカメラに収めたい人
- オーストラリアの“本当の自然”を体感したい人
- 長距離旅に挑戦してみたいけど、仲間と一緒ならやってみたいと思える人
- 心がざわついていて、一度「思いきり走り出したい」気持ちを抱えている人
出発のきっかけと仲間たち

この旅は、私が日本一周をした話をしたことがきっかけで、「オーストラリアで一番壮大な景色に出会いたい」というシンプルな願いから始まり、
日本からやってきたワーホリ仲間たちと、「一度きりのチャンスなら、今行こう」と決断しました。
メンバーは日本人9人と韓国人1人。
年齢も経歴もバラバラだけど、旅をしたい気持ちだけは同じ。
運転は交代制で、眠れたかや疲れ具合を考慮しながら声を掛け合い、助け合って走り続けました。
使用した車と寝泊まりスタイル

レンタカーはJUCYのキャンピングカータイプ。
料金も手頃で、オーストラリアではよく見かける緑と紫の目立つ車体が特徴です。
- ルーフトップテント:2人用
- 車内ベッドスペース:2人用
- 合計1台で4人まで宿泊可能
2台で8人が車で寝られるため、僕と彼女は別で持参したテントに寝泊まりしました。
JUCYレンタル|オーストラリアの最新キャンペーン情報
- 早期予約割引(例:30日以上前の予約で10〜20%オフ)
- 長期レンタル割引(例:14泊以上で5%〜のディスカウント)
- リロケーション(片道移動)特価:1日あたり$1〜$5など激安プラン
- 期間限定セール:特定都市発着限定の20〜25%オフ
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実施時期や条件は流動的です。必ず公式ページにて最新情報をご確認ください。
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メルボルンからウルルへ|車で行くルートと所要時間の目安
オーストラリアの2大ランドマークのひとつ「ウルル(エアーズロック)」へ、都市・メルボルンから車で向かう場合の基本情報を紹介します。
総走行距離と所要日数の目安
- 往復距離:約4,700km(片道約2,350km)
- 移動日数の目安:最低でも4〜5日必要(片道2〜3日+滞在日)
実際には、1日で走れる距離は約600〜900kmが限界。途中で1泊2泊しながらの分割ドライブが現実的です。
主なルート(Googleマップ推奨ルート)
【メルボルン → ポートオーガスタ → クーバーペディ → アリススプリングス → ウルル】
このルートは休憩場所やガソリンスタンドも比較的充実しているため、初めての長距離ロードトリップにもおすすめです。
🔗 Googleマップルート例はこちら:
必要な準備と注意点
- 途中の都市で宿泊予約をしておくと安心
- ガソリンはこまめに給油を(200km以上無補給地帯あり)
- 道路標識と動物(カンガルー)の飛び出しに注意!
Day1:都市を離れて、大地の色へ
昼頃、メルボルンを出発。
目指すは南オーストラリア州の塩湖「Lake Hart」。
走れど走れど続く一本道、景色は街からハイウェイ、そして徐々に乾いた大地へと変わっていきます。
初日はひたすら走り続けましたが、思っていたよりも広かったオーストラリア。
日付が変わる頃には到着できるかなと思っていましたが、遠く星空の下の大地をただただ進んでいました。
ロードトリップがいよいよ始まったのだと、みんな期待を胸に永遠に続く道を着々と進んでいました。
Day2:塩湖から地下都市、そしてウルルへ
僕が早朝、目覚めると周りの景色は、寝る前の景色とは大きく変わっていました。
アウトバックを走行していたのです。
アウトバックとはオーストラリアの内陸部に広がっている広大な大地のことです。
日本を旅していた1年5ヶ月ではみたことがない絶景が目の前に広がっていました。

その後、たどり着いた最初の目的地
真っ白な世界「Lake Hart」。
ボリビアのウユニ塩湖が有名ですが、ここも同じく塩でできた湖です。
幻想的な光景に見惚れて過ぎる時間。

その後、地下都市クーバーペディで少し休憩。
暑さと乾燥を避けるため、人々が地下に住居を構える不思議な町。
オパール採掘跡や、洞窟の教会、SF映画に出てきそうな荒涼とした大地に圧倒されました。
そしてその後も永遠とアウトバックを走り続け、大地に沈む太陽を見送った後、
ついにウルル(Uluru)に到着しました。
巨岩の影が月明かりに浮かび上がる中、持参したテントを立てて眠りました。
僕たちが利用したキャンプサイトは
AYERS ROCK CAMPGROUND
ウルルの近くにあるキャンプグランドで、快適に過ごすことができました。
AYERS ROCK CAMPGROUND
アクセス
- 所在地:173 Yulara Drive, Yulara, NT 0872(エアーズロック・リゾート内)
- ウルル(エアーズロック)から:約20km(車で約20分)
- エアーズロック空港(Connellan Airport)から:車で約10分。
- 空港送迎:エアーズロック空港からリゾートへの無料シャトルバスあり(要事前確認)
Holiday Parks & Caravan Parks+5gdayparks.com.au+5www.touristplaces.com.au+5
料金(1泊あたり)
- 非電源テントサイト:A$30〜
- 非電源サイト(大型):A$55〜
- 電源付きサイト:A$55〜
- 電源付きサイト(大型):A$60〜
- 2ベッドルームキャビン(バスルームなし):A$195〜(最大6名まで宿泊可能)
※料金はシーズンや予約状況により変動します。最新の情報は公式サイトでご確認ください。
チェックイン/チェックアウト
- チェックイン:15:00〜
- チェックアウト:10:00
詳細や予約は、公式サイトをご確認ください。
ご不明な点や追加情報が必要な場合は、お気軽にお知らせください。
Day3:念願のウルルと、ハプニング
朝は、キャンプサイトにある、赤く染まるウルルを一望できる展望ポイントへ。
時間とともに表情を変えるその姿に、みんな言葉を失いました。

午前中は周辺をトレッキング。文化的にも自然的にも神聖な場所であるウルルを、静かに感じる時間。
ウルルは、オーストラリアの先住民アボリジニの言葉で「神聖な場所」という意味を持ち、文化的に非常に重要な場所です。
先住民アナング族にとって、ウルルは「ティジュクルパ(Tjukurpa)」と呼ばれる創造神話の舞台であり、岩の周囲には数多くの聖地や物語が語り継がれています。
その神聖さから、かつて観光客によって行われていた登山は2019年に正式に禁止されました。現在は、ウルルのふもとを歩く「ベースウォーク」や、朝焼け・夕焼けに染まる姿を眺める展望スポットが人気です。
太古の記憶とともに存在するウルルは、ただの巨大な岩ではなく、大地とつながる「祈りの場所」として、今も人々に深い感動を与えています。
昼過ぎ、名残惜しさを胸に帰路へと向かい、長いアウトバックを再び南下です。
来た道をひたすら帰る。これも旅の醍醐味ですが、さすがにみんな疲れも出始めていました。
休憩を重ねながら、なんとか帰路へ。
しかし、その日の深夜、事件が起きます。
2台目のレンタカーがカンガルーと衝突。
ボンネットがへこみ、エンジンもダメージを受けてしまいました
場所は広大な大地が広がるアウトバック。電波も通じる場所が少ない中、先頭を走っていた僕たちの車に連絡がつながったことが奇跡。
車はかなり損傷を受けていましたが、なんとか走行は可能とのことで、ゆっくりとアウトバックを抜けることを目標に進むことにしました。
🛠️ Day4:分かれる道
なんとか南下を続け、朝にはポートオーガスタに到着。
ここまでこればメルボルンまで帰ることができると思ってました。
しかし昼過ぎ、ついに2台目が本格的に故障。
保険によりレンタカーの修理は負担しなくて良かったのですが、代車を借りることができなかったため、5人は滞在を決意し、翌日手配を進めることに。
もう5人は、1台目の車で帰路につきます。
この日は夜通しの運転となりました。
🚗 Day5:再会と、帰還
僕たち5人は朝にメルボルン到着。
翌日、残りのメンバーも別のレンタカーを利用して、無事到着。
トラブルさえも旅の一部。そう思えるのは、無事に全員が再会できたからこそ。
再開した時には、たくさんの不安の中で無事到着できたことで涙を流す姿も。
無事到着できて良かったと心から思えた瞬間でした。

📝 メルボルン〜ウルルのロードトリップ|初心者が知っておきたい注意点と準備
はじめてオーストラリアで長距離ドライブや車中泊旅をする方にとって、不安や疑問も多いはず。ここでは、実際に体験してわかった「初心者向けのポイント」をまとめました。
▶️ 必ずチェックしたい3つの準備
- 車中泊 or キャンプの装備
- 寝袋・断熱マット・水タンク・簡易クーラーボックスが超重要
- 食事の段取り
- 街を離れると飲食店が激減。保存食やスナックを事前に準備
- スマホ電波・地図アプリ
- アウトバックではほとんどのエリアが電波圏外。オフラインマップ(Google Maps / MAPS.ME)をDLしておくこと
▶️ 初心者が注意すべきこと
- 朝夕の運転はカンガルー注意報⚠️(実際に事故も発生)
- 長距離の連続運転に過信しない(1人1日最大6〜7時間が目安)
- 急なトラブルに備えた保険(対物・牽引)と連絡手段を事前に確認
▶️ 補足:同行者と役割分担するのが成功のカギ
- 運転/ナビ/買い出し/食事/撮影など、あらかじめ分担しておくことで、「楽しむ」時間が倍増します!
📝 まとめ|人生で一番「走った」旅
この5日間で見た空、踏みしめた大地、感じた熱と風、そして仲間との時間。
4700kmを走り切った先にあったのは、ただのゴールではなく、自分たちが“今を生きてる”という実感でした。
ウルルは、ただの観光地じゃない。走り抜けたその道中すべてが、忘れられない旅の本質でした。
もしあなたが今、何かに迷っているのなら
広大な大地へ、一歩、踏み出してみてください。