「ニュージーランドの絶景は見たいけれど、数日間の本格トレッキングはハードルが高い……」
そう思う方も多いのではないでしょうか。私もニュージーランドワーホリ中、そのように感じていました。
ニュージーランドといえば、数日間かけて山を歩く「グレート・ウォーク」が有名です。
でも、重いバックパックを背負って山小屋泊をするのは、体力や装備の面で、すこし勇気がいりますよね。とくに、限られた日程で楽しむ観光旅行や、まだ環境に慣れていないワーホリ生活のはじまりには、もっと気軽に自然を楽しみたいものです。
じつは、ニュージーランドには、特別な装備がなくても挑戦できて、心から「来てよかった!」と思える日帰りコースがたくさんあります。
今回は、オークランドからもアクセスしやすく、観光の合間にも組み込みやすい北島の絶景スポットを5つご紹介します。
- 初心者や旅行者こそ「北島」の日帰りハイクがおすすめな理由
- 【比較表】北島おすすめ日帰りハイキング5選
- 1. マウント・マンガヌイ(Mount Maunganui)|青い海と街並みを一望する北島随一の絶景
- 2. ワイレレ・フォールズ(Wairere Falls)|下から眺めるだけじゃない!崖の上から滝を見下ろす
- 3. カスケード・カウリ・パーク(Cascade Kauri Park)|オークランドから1時間で会える、太古の巨木カウリ
- 4. レッドウッド(Whakarewarewa Forest)|ツリーウォークだけじゃない!巨木の森で自分好みのコースを歩く
- 5. トンガリロ・アルパイン・クロッシング(Tongariro Alpine Crossing)|一生に一度は見たい、火山の異次元世界
- まとめ|北島の日帰りハイクで、ニュージーランドの大自然を満喫しよう
初心者や旅行者こそ「北島」の日帰りハイクがおすすめな理由
ニュージーランドの山歩きは、南島のイメージが強いかもしれません。でも、はじめての海外ハイキングや、仕事探しの合間にリフレッシュしたい人には、北島がぴったりなんです。
そのひとつめの理由は、「アクセスの良さ」です。北島は最大の都市オークランドを中心に、車で数時間の範囲に豊かな自然がぎゅっと詰まっています。移動の負担が少ないので、貴重な観光の1日を有効に使うことができます。
ふたつめは、「気候の穏やかさ」。南島に比べると冬の寒さが厳しすぎず、一年を通して歩けるコースが多いのも魅力です。そしてなにより、海、滝、巨木の森、火山など、バリエーション豊かな景色が待っています。
【比較表】北島おすすめ日帰りハイキング5選
まずは、今回ご紹介する5つのコースを一覧で見てみましょう。
| コース名 | 難易度 | 所要時間(往復) | 拠点となる街 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| マウント・マンガヌイ | ★☆☆ | 約1.5時間 | タウランガ | 海と街並みを一望できる |
| ワイレレ・フォールズ | ★★☆ | 約3〜4時間 | マタマタ | 滝の上から絶景を見下ろす |
| カスケード・カウリ | ★☆☆ | 約1.5時間 | オークランド | 巨大なカウリの木に出会う |
| レッドウッド | ★☆☆ | 30分〜半日 | ロトルア | 好きなコースで森林浴を楽しむ |
| トンガリロ | ★★★ | 約7〜8時間 | タウポ | 異次元のような火山風景 |
ひとつひとつご紹介していきます。興味のあるスポットだけでも、チェックしてみてください!
1. マウント・マンガヌイ(Mount Maunganui)|青い海と街並みを一望する北島随一の絶景

タウランガという海辺の街にある、地元の人に愛される山です。ここはサクッと登れるのに、山頂で絶景に出会える、誰にでもおすすめできるコースです。
ふもとから頂上までは、片道30分ちょっと。あっという間に着いてしまいますが、道はしっかり整備されています。地元の元気なお年寄りがトレーニングのために、走って登っている姿を見かけることも珍しくありません。
おすすめは、港側から登ってビーチ側に降るルート。ビーチ側は階段が多いので、下りに使うと膝への負担が少なくて済みます。

登っている途中では、のんびりと草を食べる羊たちに出会えることも。道中にはベンチもあるので、休憩しながらゆっくり登ることもできますよ。そんな、のどかな景色もニュージーランドらしさのひとつですね。
山頂からは、遠くまで広がる広大な海と、海に突き出す街並みが一度に見渡せます。
- アクセス: タウランガ市内から車で約10分。
2. ワイレレ・フォールズ(Wairere Falls)|下から眺めるだけじゃない!崖の上から滝を見下ろす

「滝は下から眺めるもの」……そう思っていませんか??
ワイレレ・フォールズの面白さは、滝の「上」に立てることです。
片道1時間半ほどの道のりは、苔むした岩やシダ植物に囲まれた、ジブリのような世界観の森。途中で滝を正面から見られる展望スポットがあるので、飽きずに楽しく歩けます。
さらに登り続けて頂上に着くと、そこには不思議な光景が広がっています。 静かに流れてきた川の水が、目の前で急に崖の下へと消えていく……。

まるで、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンで、丸太ボートが落ちる直前のあの瞬間に、ずっと立っているような感覚です。
ここは、映画『ホビット』の撮影地として有名なマタマタの街からも近いので、観光とセットで訪れるのもおすすめですよ。
- アクセス: マタマタから車で約15分。
3. カスケード・カウリ・パーク(Cascade Kauri Park)|オークランドから1時間で会える、太古の巨木カウリ

最大都市オークランドに滞在しているなら、もっとも身近な大自然のひとつです。
ここでは、ニュージーランドの先住民マオリの人々が「森の父」と呼んで大切にしてきた、巨大な「カウリ」の木に出会えます。
カウリは非常に長寿な木で、なかには樹齢1200年から2000年を超えるものも存在します。その圧倒的な存在感は、見上げているだけで心がすうっと落ち着きます。

ひとつ大切なルールがあります。いま、カウリの木は病気から守るためにとても繊細に扱われています。ハイキングコースの入り口には靴底を洗うステーションがあるので、しっかり消毒してから中に入りましょう。
途中に現れる、ちょっと不思議な形をした銅像を通りすぎ、最後は静かなダムへとたどり着きます。アップダウンも少なめで、旅の合間のリフレッシュに最適な、サクッと行けるコースです。
- アクセス: オークランド中心部から車で約40分。
4. レッドウッド(Whakarewarewa Forest)|ツリーウォークだけじゃない!巨木の森で自分好みのコースを歩く

ロトルアにある「レッドウッド」は、空高くそびえるセコイアの木々が美しい森です。木と木の間にかけられた吊り橋を歩く「ツリーウォーク」は有料の観光アクティビティとして有名ですが、じつは、その下に広がるハイキングコースは無料で楽しめます。
コースは、30分ほどの軽い散歩道から、半日かけてしっかり歩くものまで、色分けされていてとても分かりやすいです。その日の体力や観光のスケジュールに合わせて、自分好みのコースを選べるのが嬉しいポイント。
ふかふかの落ち葉を踏みしめながら歩く時間は、最高の贅沢です。巨木のあいだから差し込む光を浴びていると、ふだんの悩みも小さく思えてくるから不思議ですね。
自然と共に暮らすシンプルライフの魅力を、肌で感じられる場所です。
- アクセス: ロトルア市内から車で約10分。
5. トンガリロ・アルパイン・クロッシング(Tongariro Alpine Crossing)|一生に一度は見たい、火山の異次元世界

最後にご紹介するのは、北島で、いえ、ニュージーランドでも有数の日帰りコースです。
「日帰り」ではありますが、これまでの4つとは少しレベルが違います。
ここは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地にもなった場所。目の前に広がるのは、植物がほとんど生えていない、ゴツゴツとした岩だらけの荒野です。まるで別の惑星に迷い込んだような、異次元の景色が続きます。
いちばんの見どころは、火口にたまった「エメラルド・レイク」。吸い込まれそうなほど鮮やかな青緑色の湖は、これまでの疲れを吹き飛ばしてくれるほどの美しさです。
全行程で7〜8時間かかるため、しっかりとした靴と防寒着、水と食料が必要です。でも、その準備をしてでも見る価値がある絶景がここにはあります。長期滞在中の大きな思い出のひとつとして、あるいは旅のメインイベントとして、ぜひ挑戦してほしい場所です。
- アクセス: ファカパパ・ビレッジ 、オハクネ 、タウマルヌイ 、 トゥランギ 、タウポ からシャトルバスを利用。
まとめ|北島の日帰りハイクで、ニュージーランドの大自然を満喫しよう
ニュージーランドの北島には、初心者でも安心して歩ける、物語のような景色がたくさんあります。
観光旅行で訪れる人も、現地で生活をしている人も。 なにか新しい刺激がほしいとき。 ひとりで静かに、自分と向き合いたいとき。一緒に旅するパートナーや友人と、語りたいとき。
そんなときは、近くの日帰りトレイルへ出かけてみてください。
自然のなかに身を置くと、余計なことを削ぎ落として自分自身と向き合い、大切にしたい価値観や、これからどんな風に生きていきたいか、そんなヒントが見つかるかもしれません。
今回は北島をご紹介しましたが、南島にはまた違った、力強い山の景色が待っています。山小屋に泊まる、本格的な「数日間の旅」についても、また別の記事でお話ししますね。
あなたのニュージーランドの時間が、彩り豊かなものになりますように!!
次回の記事では、南島の絶景トレッキングコースについても詳しくお伝えします。さらに深い自然の世界をのぞいてみたい方は、ぜひあわせてご覧ください!


