旅先で安心して眠るために|まず伝えたいこと

車中泊は自由で気ままで、まさに“旅人の特権”のようなスタイル。
でも実際に始めてみると、夜の車内で不安になったり、落ち着いて眠れなかったり・・・
そんな経験がある人も多いのではないでしょうか?
防犯と安心は、楽しむ旅の“土台”。
だからこそ僕は、日本一周の旅で身につけた実際の対策や工夫を、包み隠さずシェアしたいと思います。
これから車中泊を始めたい人も、すでにやっていてちょっと不安を感じている人も。
これなら大丈夫かも」と思ってもらえる、実践ベースの記事になれば嬉しいです。
防犯の基本は「場所選び」から始まる

車中泊の防犯対策は、どんな道具よりもまず「どこに泊まるか」が大切です。
- 大通りから少し外れた、道の駅や公共駐車場
- トラックや他の車中泊者がいる“適度に人目のある場所”
- 街灯がある/見通しが良い/施設に近い(トイレ・売店)
反対に避けたいのは:
- 街灯がなく完全に暗い場所
- 山奥や廃墟近くの駐車場
- “静かすぎて逆に不安になる”ような場所
💡筆者のポイント:「静か+安全」よりも、「適度な人の気配+視界の開けた場所」が安心感を生みます。
車中泊ポイントを探す際におすすめのアプリはこちらの記事を見てみてください!
防犯グッズ5選|実際に使ってよかったものと使い方のコツ
サンシェード(目隠し)+遮光カーテン
- 車内が完全に見えなくなるだけで、夜の安心感は段違い。
- 特に後部座席のウィンドウは目隠し必須。手作りでもOK!

内鍵(ドアロック補助具)
- 純正ロックにプラスして、内側からバーやロックをかける。
- 夏の換気時には、外からは開けれないように簡易補助ロックが有効。

防犯ブザー/センサーライト
- 万が一の際のために、持参しておく
- スマホも肌身離さず持っておくようにする。
車用の虫除けネット
- 外からの侵入を防ぎつつ、通気と防虫を両立。

小さな防犯ステッカー
- 「録画中」「セキュリティ作動中」など、目立たせず抑止効果あり。
💡ポイント:防犯は「目立たず静かに、けれど確実に」備えるのが基本。
安心して眠るための“心の整え方”
物理的な対策に加えて、心の持ちようも大切です。
- 寝る前にルーティン(歯磨き・読書・日記など)を決めておく
- 緊急時の連絡先やGPSアプリを確認しておく(安心感につながる)
- 「今日はここで大丈夫」と自分に声をかけて眠る(思考の切り替え)
- スマホを常に手元に置いておく(非常時の通報やライトとしても活用)
- SNSへの現在地投稿は避ける(リアルタイムの位置情報公開はリスク)
💡筆者の習慣:寝る前に車内を1分だけ整理整頓すると、心も整って眠りやすくなります。
もしものために…最低限の防犯備えリスト
- モバイルバッテリー+LEDランタン(停電対策)
- ホイッスル(緊急音)+防犯ブザー
- 小型スプレー(唐辛子スプレーや防臭スプレーでも代用可)
- 窓・ドア補強ツール
- GPS共有アプリ(家族や友人と位置共有)
経験談:深夜の出来事と、自分の感覚を信じるということ

ある夜、静かな道の駅で車中泊をしていたときのことです。深夜1時を過ぎた頃、突然エンジン音とともに数台のバイクが集まり始め、あっという間に車の周囲に若者たちが集まりました。
車の外には、大声で話す人や笑い声、時折聞こえる怒鳴り声。明らかに普段とは違う空気に、全身がこわばりました。
車の鍵を確認し、明かりも音も立てないようにじっと息をひそめているしかありませんでした。
時計を見れば、外の気配が消えるまでに2時間以上。まるで車内に閉じ込められたような感覚で、不安と恐怖で眠れるはずもありませんでした。
この出来事がきっかけで、「自分の感覚を信じる」こと、そして「不安を感じた時点で場所を変える勇気」がどれだけ大事かを強く実感しました。
それからは、人の気配が多すぎる場所、特に夜間に集まりやすい駐車場などは避けるようにしています。
車中泊に絶対の安全はありません。でも、“安心できる確率”を上げることはできる。
そのために、場所の選び方、夜の過ごし方、そして心の備えを毎回丁寧に見直すようになりました。
おわりに|“安心”こそが、旅の自由を広げてくれる
自由な旅を楽しむためには、まず心が安心していること。夜ぐっすり眠れることで、翌朝の景色も、出会う人も、もっとやさしく感じられます。
防犯対策は「用心深い人がするもの」ではなく、「旅を続けるための自己肯定」だと僕は思います。
この記事が、あなたの車中泊旅を少しでも安心で、快適なものにする手助けになりますように。
どうぞ、あなただけの“安全で自由な旅”を見つけてください。