【夫婦旅】世界遺産と神話を巡る2泊3日島根ルート!縁結びの地を巡る旅【前編】

国内ストーリー
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ライター
高橋 結衣

旅と共に、生きています。
ヨーロッパの街を巡り、国内では神社仏閣を訪ねて静かな時間に触れ。
また、海に潜ってはただひたすら青い世界に身を委ねたり。
旅先で出会った“心の風景”を、大切に言葉に紡いでいます。

はじめに

わたしたちが婚姻届を提出したその足で向かったのは、島根と鳥取。
夫婦としての新しい一歩を刻む、特別な旅に選んだのは、世界遺産と神話が息づく地でした。

この旅は、2泊3日、レンタカーでのんびりとした時間の中で出会った景色や味わいが中心。
 特別な記念日や新婚旅行をしたいあなたへ、記憶に残る旅のヒントをお届けします。

まずは島根。 日本庭園や神話の舞台、そして世界遺産など「夫婦旅にぴったりな癒しのスポット」がぎゅっと詰まった場所です。

本記事ではその【前編:島根】を、実際の旅行ルートに沿ってご紹介します。
後編では鳥取観光と、宿泊旅館「湯喜望 白扇」のレポートを予定しています。

島根・鳥取観光の魅力と旅の始まり

婚姻届提出からスタートする特別な2人旅

今回の旅は、婚姻届を提出したその日の午前中からスタート。
少し照れくさいような高揚感に包まれながら、午後の便で鳥取米子空港へ。

結婚という大きな節目を迎えた直後だからこそ、夫婦で歩む一歩目にふさわしい旅先として、縁結びの地・島根を選びました。

島根・鳥取の旅に適した季節と天気のチェックポイント

島根・鳥取を観光するなら、天気と季節の違いを意識すると楽しみ方が広がります。

年間通して湿度は高めですが、春は桜や新緑、夏は青い海と空、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季ごとに全く異なる表情を見せてくれるのが魅力です。

特に庭園や神社は、天気によって雰囲気ががらりと変わります。 また、私たちは人生のイベントのタイミング優先で3月の旅でしたが、鳥取にある国宝・三佛寺投入堂は、その季節はまだ残雪で入山できないことを知らず、辿り着けませんでした。
旅の目的に合わせて季節を選ぶのと、事前の確認は本当に大切です・・・!

拠点は皆生温泉!米子宿泊で両県を楽しむメリット

今回の旅の拠点は、米子市にある皆生温泉。 島根と鳥取の県境に近いため、両県にアクセスしやすく、移動時間を短縮できるのが魅力です。


出雲方面へは車で約1時間、水木しげるロードがある境港へは車で約20分と、広範囲を効率的に楽しむことができました。

宿泊先「湯喜望 白扇」の詳細は後編でご紹介しますが、立地を活かして2泊3日を効率的に楽しむことができました。

1日目 午後:足立美術館→夜の水木しげるロード散策

世界が認めた日本庭園「足立美術館」の美しさ

今回の旅行では車移動が必須です。

米子空港に到着した午後、レンタカーにて1時間弱で足立美術館へ。 ここはアメリカの庭園専門誌で「日本庭園ランキング」を22年連続1位を獲得している名所です。

一歩足を踏み入れると、窓の向こうに広がる庭園はまるで生きた絵画

足立美術館

 

四季折々の植栽と石の配置が絶妙で、まさに“生きたアート”。
晴天の空の下では庭の鮮やかさが際立ち、曇りの日には柔らかなグラデーションが楽しめます。

館内には横山大観をはじめとする日本画の展示も充実しており、アートと自然、両方をじっくり堪能できるのが大きな魅力です。

水木しげるロードは夜がおすすめ!生き生きとする妖怪たち

宿泊先に一旦チェックインしてから、夜に少し足を延ばして、水木しげるロードへ。

境港の公式サイトでは昼間のガイドが載っていますが、お店は閉まっている時間帯でも散策は可能です。
交番も公衆トイレも、完全に鬼太郎ワールド。

夜の水木しげるロード

昼間の賑やかさとは違い、ライトアップされた妖怪たちがどこか怖いような、幻想的なような雰囲気です。

人も少なく落ち着いた雰囲気なので、カップルで寄り添いながらゆっくり散策するのにぴったりです。

◆足立美術館 基本情報
住所:島根県安来市古川町320
アクセス:山陰道安来ICより車10分(JR安来駅より無料シャトルバス約20分)
営業時間:9:00~17:30(季節により変動)
料金:大人2,500円
公式サイト:https://www.adachi-museum.or.jp/

◆水木しげるロード 基本情報
住所:鳥取県境港市大正町
アクセス:JR境港駅すぐ
営業時間:散策自由(店舗は各店異なる)
駐車場:あり(無料、市営等複数あり)
公式サイト:https://www.sakaiminato.net/magazine/road_202404/

2日目 午前:縁結びの神様「出雲大社」と日御碕神社

縁結びと夫婦円満を願う「出雲大社」

翌朝は稲佐の浜から出雲大社へ。 大きなしめ縄に圧倒されつつ、境内を歩くと清らかな空気が心にしみわたります。

出雲大社

縁結びの神様・大国主大神に手を合わせると、夫婦としてのスタートを後押ししてくれるような不思議な力を感じました。

縁結びの神様・大国主大神

あちこちにいるうさぎの石像も可愛らしく、写真におさめたくなる夫婦の記念撮影スポットです。

絶景の海と朱色が映える「日御碕神社」

出雲大社から海沿いを車で15分ほど行くと、山の合間に急に現れる朱色の社殿。それが日御碕神社です。

日御碕神社

夕景が絶景スポットとして特に人気だそうですが、日中でも青い海・山の緑とのコントラストがとても美しく息をのみます。

こちらはおみくじやお守りも人気があり、手のひらサイズの木製「だるまみくじ」は、それぞれお顔が違って可愛らしく、旅の記念にもぴったり。
また「砂のお守り」には強い厄除けの力があることで注目を集めています。数に限りがあるそうで、社務所に並んでいないこともあるため、神職の方に確認してみてください。

日御碕の人気店「花房」で夫婦の縁起物ランチ

参拝後のランチは、日御碕神社から徒歩5分の「花房」へ。
新鮮な海の幸が絶品で、観光客はもちろん地元の人からも愛される名店です。

この日は運良く、朝採れたての大ぶりアワビが入荷! アワビは夫婦の縁起物と聞き、今回の旅のご縁と思い、奮発していただくことにしました。

それはもう弾むような力強い食感と深い旨み!
「この味、忘れられないね」と夫婦で分け合いながら、旅の幸せをより一層深めてくれました。

◆出雲大社 基本情報
住所:島根県出雲市大社町杵築東195
アクセス:一畑電車「出雲大社前駅」より徒歩5分
営業時間:6:00~20:00
公式サイト:https://izumooyashiro.or.jp/

◆日御碕神社 基本情報
住所:島根県出雲市大社町日御碕455
アクセス:出雲大社から車で約15分
営業時間:日の出~日の入り
公式サイト:https://hinomisaki-jinja.jp/

花房 基本情報
住所:島根県出雲市大社町日御碕1481-1
アクセス:日御碕神社より徒歩5分
営業時間:10:00~16:00
定休日:水曜
料金:海鮮丼 1,100円~
出雲観光協会公式サイト:https://izumo-kankou.gr.jp/439

2日目 午後:世界遺産「石見銀山」の歴史散策とカフェ巡り

歴史とノスタルジー漂う石見銀山の町並み

午後は世界遺産「石見銀山」へ。

最盛期に日本が世界の銀の約1/3を産出したとも言われる、歴史的に重要な場所です。

江戸時代の面影を色濃く残す町並みは、歩くだけでタイムスリップしたよう。 

石見銀山の町並み

世界遺産センターで事前に歴史やマップを確認してから町めぐりに出発すると、より満足度もアップします。

緑の中で楽しむ!銀山散策のヒント

史跡や仏閣、武家屋敷など見どころが多く、車は世界遺産センターの無料駐車場に停めて、レンタサイクルでの移動がおすすめ

緑の中で心地良い風を感じながら、わたしたちは坑道(龍源寺間歩)や、清水谷製錬所跡をめぐりました。

石見銀山

緑豊かな森の遺跡群は、自然と歴史が融合した空間で、人の営みの時が止まったもの寂しさも感じさせます。

古民家を改装した「群言堂本店」でひと息

石見銀山の町には、古民家を改装したカフェがあちこちに。
私たちは、その中でも特に人気の高い「群言堂本店」へ。

中庭に差し込むやわらかな光、木の香りがただよう店内。 地元の旬を使ったスイーツや季節のドリンクを味わう時間は格別です。 群言堂は、日本の暮らしの美しさを伝えるお店。

町歩きの途中で、夫婦でゆっくりと疲れを癒すのにぴったりです。

◆石見銀山世界遺産センター 基本情報
住所:島根県大田市大森町イ1597-3
アクセス:山陰自動車道 出雲ICから約50分/JR大田市駅からバス約10分
営業時間:8:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日:毎月最終火曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
入館料:無料
公式サイト:https://ginzan.city.oda.lg.jp/

◆群言堂本店 基本情報
住所:島根県大田市大森町ハ183
アクセス: 世界遺産センターより自転車15分
営業時間: 11:00~17:00(カフェL.O. 16:30)
休日:水曜定休(祝祭日は営業)
公式サイト:https://brand.gungendo.co.jp/store/2961/

まとめ

結婚初日からスタートした2人の島根旅は、日本庭園、神話の地、そして世界遺産と、まるで絵巻物をめくるように魅力が広がっていました

夫婦でゆっくりと過ごしながら、心を整え、自然や歴史の深さに触れられる島根は、特別な記念日を穏やかに祝うのに最適な場所でした。

ちなみに今年の11/20~12/19は、出雲では旧暦10月の「神在月(かみありづき)」にあたります。
この期間は非常に混み合いますが、全国の神々が集まる特別な月です。

人混みが苦手な人には、混み合う前に静かに巡れて、気候もちょうど気持ちの良い、今のうちに訪れるのもおすすめです!

次回の【後編】では、鳥取観光と皆生温泉「湯喜望 白扇」での宿泊体験をご紹介しますので、お楽しみに!

高橋 結衣

旅と共に、生きています。
ヨーロッパの街を巡り、国内では神社仏閣を訪ねて静かな時間に触れ。
また、海に潜ってはただひたすら青い世界に身を委ねたり。
旅先で出会った“心の風景”を、大切に言葉に紡いでいます。

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