はじめに|暑さから逃れて、心も体も癒される“涼旅”へ
真夏の車中泊旅と聞くと「暑くて眠れない」「車内はサウナ状態…」といったネガティブなイメージが浮かぶかもしれません。ですが、場所選び次第で夏でも快適に、そして写真映えする絶景を楽しむ旅ができるんです。
この記事では、筆者が実際に訪れた中から“涼しさ”と“絶景”を兼ね備えた全国のスポットを10カ所厳選。避暑地としての魅力はもちろん、車中泊のしやすさ、写真スポットとしてのおすすめポイントもあわせて紹介します。
- 全国おすすめ避暑スポット10選
- おわりに|“涼しい場所を選ぶ”ことが最高の夏対策
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全国おすすめ避暑スポット10選

1. 上高地(長野県)|標高1500m、真夏でもひんやりな森と清流
標高1500mの冷涼な高原地帯。透明度の高い梓川が流れ、河童橋や大正池などのフォトスポットも点在。登山が好きな方には北アルプスへの玄関としても人気で、夏の時期にはたくさんの人で賑わいます。混雑を避ければ静かな朝の散歩も格別です。
特徴
- 平均気温20度前後、朝晩は長袖必須の快適さ
- 梓川沿いでの散策&河童橋周辺は撮影ポイント多数
車中泊・アクセス情報
車中泊:沢渡駐車場+シャトルバス利用がおすすめ
アクセス:松本ICから沢渡駐車場まで車で約60分
営業時間:バス・タクシーは早朝〜夕方(時期により変動)
公式サイト:https://www.kamikochi.or.jp
2. 乗鞍高原(長野県)|天空に近い冷涼な草原と星空
標高1800m超の空気は澄み、夏でも長袖が必須の涼しさ。マイカー規制が有るためバスでのアクセスがおすすめです。お手軽に北アルプスの景色を楽しむことができるのでお勧めのエリアです。
特徴
- 標高1800m以上、夜は10度台まで冷え込むことも
- 星と霧、朝焼けの撮影が映える
車中泊・アクセス情報
駐車スポット:さわんど駐車場や観光センター付近
アクセス:松本ICから車で約90分
営業時間:観光センターは9:00〜17:00
公式サイト:https://norikura.gr.jp
3. 白川郷・荻町合掌造り集落(岐阜県)|文化×涼×フォトジェニック
世界遺産にも登録されている歴史的集落。山間の立地と水路の流れが心地よい風を生み、夏の訪問でも涼を感じられます。日本らしい風景と一緒に食べる冷やしそうめんは格別です。
特徴
- 山間部にあり風が涼しい、夕方〜朝の静寂が狙い目
- 合掌造りと自然のコントラストが美しい
車中泊・アクセス情報
車中泊:道の駅白川郷(トイレ・売店あり)
アクセス:白川郷ICから車で約10分
営業時間:展望台は24時間開放(施設内は9:00〜17:00)
公式サイト:https://shirakawa-go.gr.jp
4. 阿蘇・草千里(熊本県)|風が抜ける火山草原で深呼吸
壮大な阿蘇山の火口原に広がる草原地帯。風が常に吹き抜ける涼しさと、放牧された牛の姿が広大な自然との一体感を演出してくれます。
特徴
- 標高1100mの草原、風が常に流れて心地いい
- 朝焼けと放牧風景の撮影に最適
車中泊・アクセス情報
車中泊:道の駅阿蘇や阿蘇内牧温泉周辺の駐車場
アクセス:熊本ICから草千里まで車で約90分
営業時間:草千里展望台は24時間(売店は9:00〜17:00)
公式サイト:https://kumamoto.guide/spots/detail/210
5. 屋久島・白谷雲水峡(鹿児島県)|苔と水が織りなす天然のクーラー
屋久島の森の中でも特に神秘的な白谷雲水峡。苔むした巨岩や清流が広がり、まさに“自然の冷房”を感じることができる癒しの空間です。
特徴
- 森全体が湿潤でひんやり、川沿いは特に涼しい
- スローシャッター撮影に向いている
車中泊・アクセス情報
駐車場:宮之浦港周辺の駐車場が拠点に
アクセス:屋久島空港・宮之浦港から車で約30分
営業時間:入山時間は8:30〜16:00(白谷雲水峡)
公式サイト:https://yakukan.jp/spot/6985.html
6. 十和田湖・奥入瀬渓流(青森県)|流れる水音に癒される北の森
東北の清涼な空気と、せせらぎの音が心地よい渓流沿いの道。苔と水、光が織りなす空間は、写真好きにも静けさを求める旅人にもぴったりです。
特徴
- 東北の夏は気温も控えめ、渓流沿いは特に涼しい
- 水と緑と苔の癒しの風景
車中泊・アクセス情報
車中泊:十和田湖畔の休憩所や奥入瀬の駐車場
アクセス:十和田ICから車で約90分
営業時間:渓流歩道は24時間通行可能(ビジターセンターは9:00〜17:00)
公式サイト:https://towadako.or.jp/sansaku-map/oirase-nenokuchi/
7. 美ヶ原高原(長野県)|雲海と高原風の贅沢な朝
標高2000mに位置する広大な高原。夏とは思えないほど空気が涼しく、朝の雲海や放牧風景は心を穏やかにしてくれます。
特徴
- 2000m級の標高、夏とは思えない清涼感
- 雲海と牧歌的な風景が魅力
車中泊・アクセス情報
駐車場:道の駅美ヶ原高原美術館
車中泊は禁止なので、周辺の施設を利用することが大切です。
アクセス:松本市街からビーナスライン経由で約90分
営業時間:9:00〜17:00(駐車場は24時間利用可)
公式サイト:http://www.utsukushigaharakogen.jp
8. 栗駒山(宮城・岩手・秋田)|三県にまたがる静かな涼地
登山初心者にも人気の静かな名山。標高差による気温の変化が大きく、涼を求めて訪れる登山者やフォトグラファーに支持されています。
特徴
- 夏でも登山に最適、山頂は20度以下
- 夏の高山植物と稜線が美しい
車中泊・アクセス情報
車中泊:道の駅 平泉が便利
アクセス:東北道一関ICから車で約70分
営業時間:登山道は日の出〜日没(冬季閉鎖あり)
公式サイト:https://iwatetabi.jp/spots/4833/
9. 霧ヶ峰高原(長野県)|風に吹かれて、何もしない贅沢
風が絶えず吹き抜ける爽やかな高原地帯。何もせず草原を眺めるだけでリフレッシュできる、夏にぴったりの癒しスポットです。高原から見る景色は絶景で、星空や朝日を眺めるのもお勧めの楽しみ方です。
特徴
- 夏でも涼風が抜けるリゾート地、日中でも25度以下
- 風の音が旅のBGMに最高です!
車中泊・アクセス情報
駐車場所:霧ヶ峰ドライブインや道の駅ビーナスライン
アクセス:中央道諏訪ICから車で約50分
営業時間:展望ポイントは24時間(店舗は9:00〜17:00)
公式サイト:https://kirigamine.suwakanko.jp
10. 支笏湖(北海道)|冷たい湖畔で癒しの時間
日本屈指の透明度を誇るカルデラ湖。夏でも水温は低く、湖畔での朝はひんやりとした空気が心地よく、静かな時間が流れます。
特徴
- 水温が低く、湖畔の朝は冷え込む
- 湖面反射とカヌーとのコラボが絶景
車中泊・アクセス情報
車中泊:モラップキャンプ場や美笛キャンプ場(要予約)
アクセス:新千歳空港から車で約50分
公式サイト:https://lake-shikotsu.jp
おわりに|“涼しい場所を選ぶ”ことが最高の夏対策

夏の車中泊旅で最も重要なのは「場所選び」。 暑さを我慢するのではなく、“最初から涼しい場所に行く”という発想が、快適で写真にも残したくなる旅を実現します。
今回紹介した10スポットは、どれも涼しさと絶景が共存する特別な場所ばかり。ぜひ、次の旅の参考にしてみてください。
あなたの夏旅が、心地よい風と美しい景色に包まれますように。
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あなたの旅がもっと快適で自由になりますように。