はじめに|室堂で見た、季節が移ろう1.5か月
2023年、日本一周の途中、私は室堂(標高約2,450m)にあるホテルでリゾートバイトをしながら1か月半滞在しました。
登山がすきだった自分にとっては憧れだった場所。
夏から秋、そして初冬へ。
空気の匂いや風の手触りが日ごとに変わるのを、働きながら、歩きながら、写真に撮りながら味わいました。
休みの日は立山縦走(雄山→大汝山→富士ノ折立)や、みくりが池・地獄谷周辺を何度も散策。
さらに、剱岳や五色ヶ原など、山好きには憧れの場所を自分の目でみて、立山連峰や立山周辺の美しさを感じてきました。
この記事は、その体験をベースに最新・正確なアクセス&現地情報を合わせてまとめた「秋の立山」保存版です。

開通期間・運行の基本(2025年)
- アルペンルート開通期間(2025年):4月15日〜11月30日。秋の終盤まで走ります。
- 11/4〜11/30の注意:期間中は立山ケーブルカーが運休し、立山駅〜室堂間で代行バスが運行されます(ダイヤ要確認)。
- 区間ごとの所要時間(目安):
- 立山ケーブルカー(立山駅〜美女平)7分/高原バス(美女平〜室堂)50分
- 立山トンネル電気バス(室堂〜大観峰)10分
- 立山ロープウェイ(大観峰〜黒部平)7分
- 黒部ケーブルカー(黒部平〜黒部湖)5分
- 関電トンネル電気バス(黒部ダム〜扇沢)16分
上記は公式「交通手段」ページの記載です。
紅葉の見頃カレンダー(目安)
立山は標高差が大きく、高所から麓へ約6週間かけて色づきが下りていきます。
- 室堂(2,450m):9月中旬〜下旬が例年のピーク
- 弥陀ヶ原(約1,930m):9月下旬〜10月上旬。草紅葉の絨毯が広がります。
- 大観峰〜黒部平(ロープウェイ沿線):9月下旬〜10月中旬。好条件だと三段紅葉(高所は雪・中腹は紅葉・麓は緑)。
- 黒部ダム周辺(1,470m):10月中旬〜が目安。
最新の色づき状況は『公式「紅葉マップ/アルペンルートだより」』をチェック。
服装・気温の目安(秋)
- 室堂の平均気温(目安):9月中旬 12℃、10月中旬 5〜6℃、11月中旬 -2〜0℃。しっかり冷えます。
- 10月以降は風雪も。レイン/ウインドシェル+フリース、手袋・ニット帽は必携。
11月は真冬装備推奨です!
実体験メモ:朝夕は一気に体感が下がります。晴れていても強風で体温を奪われるので、停滞用の保温着(軽量ダウン)と防風フードが安心。
足元は防滑のトレッキングシューズがベスト。
2023年は10月の1週目にまとまった積雪になりました!
アクセス|富山側・長野側の入り方(最新・公式ベース)
富山側(立山駅スタート)
- 富山地鉄(電鉄富山 → 立山):約65分
- 立山ケーブルカー(立山 → 美女平):7分
- 立山高原バス(美女平 → 室堂):50分
- 駐車場:立山駅周辺に無料 約900台+臨時 約600台(ゲート管理あり)
- 公式サイト:立山黒部アルペンルート|立山町
長野側(長野駅/信濃大町 → 扇沢スタート)
- 長野駅東口 → 扇沢(特急バス/アルピコ交通):約100分
- 関電トンネル電気バス(扇沢 → 黒部ダム):16分
- その後、黒部ケーブルカー → ロープウェイ → 電気バスで室堂へ
- 駐車場(扇沢):無料230台+有料350台(普通車は有料Pあり)
- 公式サイト:黒部ダムオフィシャルサイト
東京からの主な入り方(目安)
- 東京→長野(北陸新幹線):最速約1時間24分→長野駅東口からバスで扇沢へ。
- 東京→富山(金沢・富山方面):北陸新幹線で富山→地鉄で立山駅へ(以降は上記)。路線図の概要はJR東日本の公式案内参照。
JRパスはアルペンルート内では使えないので要注意!
チケットの買い方(確実&おトクに)
- 当日券(片道/往復):各駅窓口で購入可能。
- WEBチケット(予約):繁忙期は立山ケーブルカーの乗車時間を指定して購入可。受取は乗車15分前までが目安。払い戻しは前日14:59まで(日本時間)。詳細は公式ガイド参照。
- 周遊・連携きっぷ:時期によりお得な企画券が出ます(公式告知を都度確認)。
公式サイトでしっかり確認してから行ってみてください!
注意:最終便時刻や臨時便は季節で変動。出発前に公式時刻表を必ず確認!
室堂の歩き方(写真スポット&滞在Tips)

立山縦走(雄山→大汝山→富士ノ折立)|コースタイムと難易度

- 山の基礎情報:立山は単独峰ではなく、**雄山(3,003m)・大汝山(3,015m・最高峰)・富士ノ折立(2,999m)**の三峰の総称。
- 標準的な日帰りコース(室堂発着)
- 室堂(2,450m)→ 一ノ越:≈1時間 → 雄山:≈1時間 → 大汝山:≈30分 →(折り返し or 富士ノ折立へ)
上記の目安は富山県公式観光の解説がわかりやすいです。
〖公式〗富山県の観光/旅行サイト「とやま観光ナビ」
- 室堂(2,450m)→ 一ノ越:≈1時間 → 雄山:≈1時間 → 大汝山:≈30分 →(折り返し or 富士ノ折立へ)
- 一ノ越までの石畳は見た目より脚にくる。ストックがあると膝が楽。
- 雄山〜大汝は岩稜帯で要注意。浮石に気をつけ、すれ違いは譲り合い。
- 風が強い日は体感が一気に下がるのでシェル+手袋は必携。
- 雄山神社峰本社では御朱印もちゃんともらえます!
自然保護とマナー:木道・登山道以外には入らない/ライチョウの生息地保護/ドローンは禁止。公式のルール&エチケットを事前に必読。アルペンルート
黒部ダム|秋に映える名所
- 扇沢から電気バスで16分。巨大アーチと山肌の紅葉のコントラストは10月中旬以降が映えます。
アルペンルートatpress.ne.jp - 観光情報・駐車場は黒部ダム公式が詳しい(無料230台/有料350台の案内あり)。
kurobe-dam.com
駐車場と混雑回避
- 立山駅:無料約900台+臨時約600台。繁忙期は早朝到着が安心。
- 扇沢:無料230台+有料350台。満車時は離れた駐車場を案内されることも。
- 紅葉最盛期(9〜10月の連休)は駅・駐車場とも大混雑。公式も警鐘を鳴らしています。始発帯の移動と、WEBチケットの活用を。
モデルコース(秋・日帰り/富山IN→長野OUT)
6:50 電鉄富山 → 7:55 立山駅(地鉄 約65分)
8:20 立山ケーブルカー → 美女平(7分)
8:40 高原バス → 9:30 室堂(50分)
9:45–13:30 室堂散策(みくりが池/雷鳥沢) or 雄山ピストン
13:40 室堂 → 大観峰(電気バス10分)
14:10 大観峰 → 黒部平(ロープウェイ7分)
14:30 黒部平 → 黒部湖(ケーブルカー5分)
15:00 黒部ダム堪能
16:00 黒部ダム → 扇沢(電気バス16分)
17:40 扇沢 → 長野駅(特急バス約100分)
(各区間の所要は公式の目安。実際の発着は日付別時刻表で要確認。)アルペンルート
装備チェックリスト(秋)
- レイヤリング:速乾ベース/フリース or 薄ダウン/ハードシェル(防風防水)
- 手袋・ビーニー・ネックゲイター(10月以降必須)
- 防滑のトレッキングシューズ、厚手ソックス
- ストック・サングラス・日焼け止め
- 非常食・ホットドリンク・予備バッテリー
- 登山計画書(縦走時)、保険
健康面:標高差で頭痛や耳鳴りが出る人も。つらい時は無理せずスタッフに相談を。
AEDは各駅・ホテル立山・弥陀ヶ原ホテルに設置。アルペンルート
よくある質問(実務編)
Q. 雨・雪で運休はある?
A. 高所は天候急変が普通。特に11月は降雪で高原バスが運休・遅延する場合があります。公式運行情報/時刻表を都度確認。
Q. 立山駅・扇沢のコインロッカーや荷物配送は?
A. 手荷物回送サービスや各駅の設備は『公式「施設案内/手荷物」』を確認・
Q. JRパスは使える?
A. アルペンルート区間は対象外です。
まとめ|“余白”が生まれる場所
室堂に暮らすように滞在した1.5か月。
夏の暑さが残る立山で始まった生活は気づいたら
朝は霜が白く、昼は草紅葉が金に、夕方は稜線が赤く。
僕が夢見ていた立山の秋です!
本当に綺麗で毎日散策しては、その美しさに見惚れていました。
そしてある朝、初雪が降り、世界は一変しました。
紅葉の立山は短いです。そして、静かに心を満たしてくれます。
また、ふと余白が欲しくなったら戻ってきたい。そう思わせてくれる場所でした。
皆さんも素敵な立山の紅葉を楽しんでください!
📌 参考サイト
- 立山黒部アルペンルート公式サイト
開通期間・運行情報・チケット・時刻表・ルール&エチケット
👉 https://www.alpen-route.com/ - とやま観光ナビ(富山県公式観光サイト)
紅葉時期・立山三山・みくりが池など観光情報
👉 https://www.info-toyama.com/ - みくりが池温泉 公式サイト
国内最高所の温泉・営業情報
👉 https://www.mikuri.com/ - 黒部ダム公式サイト
扇沢駐車場・観光案内
👉 https://www.kurobe-dam.com/ - 立山町公式サイト
室堂・黒部湖の気温データ
👉 https://www.town.tateyama.toyama.jp/ - Japan Guide(英語版観光ガイド)
紅葉シーズン・アクセスの英語情報
👉 https://www.japan-guide.com/ - Japan Experience(英語サイト)
東京から長野までの所要時間の目安
👉 https://www.japan-experience.com/
朝のクリアな光はみくりが池〜血の池周回、夕方は雷鳥沢方向の逆光がドラマチック。高所は天気が変わりやすいので、『晴れ間は“即撮る”』が鉄則。
この周辺にもたくさんのライチョウが住んでいるので、ぜひ探してみてください!