ニュージーランドのテカポ湖で、絶景も星空も満喫できる1日の過ごし方

ワーキングホリデー・海外生活
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ライター
ゆうか

旅・料理仲間とゼロ日婚をし、夫婦で1年間ニュージーランドワーホリへ。その地に住む人たちと交流しながら、現地の食文化を味わうのが好き。“暮らすように旅する”ことを大切にしています。人生を見つめ直すヒントをくれる、旅の魅力を伝えていきたいです。

ニュージーランド南島のまんなかあたりに、まるで絵の具を流したような、綺麗な青い湖があります。背景には壮大な雪山が広がり、思わず息を呑む絶景です。

名前は、テカポ湖。

旅好きのあいだではよく知られた観光地ですが、訪れてみると「見る」だけではなく「過ごす」ための場所だと気づきます。

湖畔でホットサンドを焼きながらのんびりしたり、山の上から湖を見下ろしたり、夜は満天の星空を見上げたり。

ひとつの場所で、1日のうちにまったく違う景色と時間が味わえるのが、テカポの魅力です。

今回は、そんなテカポ湖での1日を、実際に訪れたときの体験とともにご紹介します。

テカポ湖ってどんな湖?

テカポ湖があるのは、ニュージーランド南島のマッケンジー盆地。

氷河の溶け水でできた湖で、水の中には「ロックフラワー」と呼ばれる、氷河が削った細かな岩の粉が混じっています。

その粒が太陽の光を反射することで、乳白色がかった独特のターコイズブルーを生み出すのだそう。

晴れた日には、遠くにマウントクックの山並みが見え、その白い頂が湖の青をいっそう引き立てます。

まるで空と湖がひと続きになっているような光景。

写真では見たことがあっても、実際にその場に立つと、あまりにも綺麗な景色の広がりに息をのみます。

じつは、テカポ湖が有名観光地になったのは、ある日本人が「テカポの星空を世界遺産に」という提案をしたことがきっかけだとか。

いまでは「ニュージーランドの南島に行くならテカポへ」と言われるほど、人気の観光地になっています。

花と教会、湖畔で過ごす時間

11月ごろのテカポ湖畔は、ピンクや紫の「ルピナス」という花で彩られます。

風に揺れる花の向こうで、湖がきらきらと光を返す――そんな風景に出会えるのは、まさにこの季節だけ。

湖のすぐそばには公園があり、ベンチや芝生の広場、ジップラインなどの遊具も。観光地とは思えないほど自由な空気が流れています。

ベンチでご飯を食べる家族連れ、湖を背景に本を読む人……。

ニュージーランドには、公園で「のんびり過ごす」文化が根づいているのを感じます。

私たちも、湖を眺めながらジップラインで風を切ったり、絶景をバックにホットサンドを焼いて食べたり、湖畔でのゆったりとした時間を満喫しました。

湖畔のシンボルといえば、石造りの小さな「善き羊飼いの教会(The Church of the Good Shepherd)」。背景には青い湖、夜には無数の星。

昼も夜も美しいその場所は、旅人たちの撮影スポットとして人気です。

少し歩くと、お土産屋さんや日本食レストラン「湖畔」もあります。ここでは、湖でとれたキングサーモンを使った、新鮮なサーモン丼が名物です。

上から眺めるテカポ ― マウントジョン天文台

次に向かったのは、湖を見下ろすマウントジョン天文台。

山頂までは歩いても車でも行くことができます。

1回目に訪れたとき、私たち夫婦は歩いて登りました。

ゆっくりと傾斜を上る道は1時間ほど。ハイキングの末にたどり着く絶景は、達成感も相まって最高でした。

2回目は、友人たちと一緒に車で登りました。

その日はとても暑く、車で登って正解。山道の入口には車の待ち列ができていました。

窓の外にどんどん広がる景色にワクワクが止まりません。どちらの登り方にも、それぞれの良さがあります。

山頂には「Astro Café」というカフェがあり、ここからの眺めがまた格別。

美味しいコーヒーを飲みながら、絵の具を流したような湖を見下ろす、贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

カフェから少し湖側に下った岩場は、人気の撮影スポット。岩に腰かけると、背景にテカポ湖の青が広がり、まるで絵葉書のような一枚を撮ることができます。

星空保護区で見る星空

夜のテカポ湖は、昼とはまったく違う表情を見せます。

国際ダークスカイ協会(IDA)が、世界で最も美しい星空を見ることのできる場所として認定している、「星空保護区ゴールドティア」の1つ。星空を目当てに多くの人が訪れるような場所です。

私たちは湖畔の駐車場で、日が沈むのを待ちながら夜を迎えました。

この日は少し雲があったけれど、湖に反射して輝く星々は、それでも十分に美しかった。

近くの宿泊施設を予約して、星空ツアーに参加するプランも人気ですが、私たちは車で40分ほど離れたレイク・ポアカ(Lake Poaka)の無料キャンプ場で車中泊をしました。

小さな湖のほとりにある静かな場所で、こちらでも、夜になると無数の星が頭上に広がります。

朝は湖畔でほかのキャンパーたちと挨拶。のんびりご飯を作っていると、鳥の親子たちが水面を横ぎります。このキャンプ場で過ごした数日間は、いま思い出しても胸の奥がふっとやわらかくなるようです。

また、テカポ湖の近くには、もうひとつの美しい湖「プカキ湖」があります。
ぜひ、そちらも合わせて楽しんでみてください。

おわりに

ニュージーランドで美しい景色にたくさん触れてきましたが、やはりテカポ湖は格別でした。そして絶景だけではなく、「過ごして楽しむ」魅力も盛りだくさん。

湖畔でのんびりと遊び、山から湖を見下ろし、夜には星に包まれる――そんなふうに、1日の中で何度も新しい表情を見せてくれる場所です。

自然と向き合いながら、自分のペースで過ごす旅がしたい人に、きっとぴったり。

一生心に残る景色を見に、テカポ湖を訪れてみませんか?

ゆうか

旅・料理仲間とゼロ日婚をし、夫婦で1年間ニュージーランドワーホリへ。その地に住む人たちと交流しながら、現地の食文化を味わうのが好き。“暮らすように旅する”ことを大切にしています。人生を見つめ直すヒントをくれる、旅の魅力を伝えていきたいです。

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