カメラ初心者が最初に知っておきたい旅写真のコツ|“いい写真”より大切なこと

写真とカメラの話
写真とカメラの話

💡この記事はこんな人におすすめ

  • カメラを買ったばかり、またはスマホから一歩進みたい人
  • 旅で「記録」だけじゃなく「記憶」を残したい人
  • 撮ることにちょっと苦手意識がある人
  • 写真を通して旅をもっと深く味わいたい人

「いい写真を撮らなきゃ」と思っていた頃

カメラを手にしたばかりの頃、僕はいつも「いい写真を撮りたい」と思っていました。 SNSで見かけるような、色がきれいで構図が整っていて、“映える”一枚。そんな写真を撮るために、たくさんの設定を調べて、構図を研究して、撮った写真を何度も見返していました。

でも、ある日ふと思いました。

「なんで、こんなに焦ってるんだろう」

その日撮った写真には、綺麗な景色が写っていました。でも、自分の心がその写真に乗っていなかった。なんとなく、“撮らされてる”ような感覚になっていたんです。

その頃の僕は、写真を“誰かに見せるためのもの”にしようと必死でした。 SNSで「すごい」と言われたい。映える写真で、認められたかった。

でもその気持ちが強くなればなるほど、旅の楽しさは少しずつ薄れていってました。
綺麗な景色を見ても、「これ、どう撮ればいいんだろう」とか、 「人と同じような構図しか思いつかない」なんて、ネガティブなことばかり考えていました。

今思えば、“いいね”の数に縛られていたのは、自分自身でした。 旅のはずなのに、なぜか自由じゃなかったです。


“うまく撮る”より、“自分が感じたままに撮る”

旅写真で一番大切なのは、「その時、何を感じたか」を写真に込めることだと、今では思っています。

光がきれいだった、風が気持ちよかった、街のざわめきが心地よかった。
そんな小さな感覚が、シャッターを通して写真に宿ると、その一枚がぐっと“自分の旅”になります。

だから、初心者の方にはまず、「写真うまく撮れないな」って思わなくて大丈夫って伝えたい。
それよりも、自分が惹かれた風景、立ち止まった場所、心が動いた瞬間に、素直にカメラを向けてみてほしいんです。


カメラ初心者がやってみてほしい3つのこと

①「心が動いたら、まず1枚」

うまく撮ろうと考えすぎるよりも、まずは素直に1枚撮ること。 そのあとで構図や設定を考えても遅くはありません。

② 撮るときに“音・匂い・温度”も意識してみる

写真には写らない情報を、撮る瞬間に感じるクセをつけておくと、あとでその写真を見返したときに記憶の濃度が違ってきます。

③ 自分だけの“お気に入りポイント”を探す

みんなが撮るスポットじゃなくて、ちょっと裏道に入った場所や、小さな路地、誰もいない時間の空など、「自分らしい視点」で撮ると、旅写真がもっと楽しくなります。


写真に「自分らしさ」がにじむ瞬間

旅の途中、何気なく寄った岩壁で撮った一枚。

夕焼けの時間帯の静けさと、ちょっと寂しさも混ざった空気を、あとから写真を見て思い出しました。

“いい写真”かどうかは正直わかりません。 でも、「これはあの時の自分の旅だ」と思える一枚でした。

写真って、それで十分なんだと思います。


🗒まとめ|上手くなくても、伝わる写真がある

写真を始めたばかりの頃は、誰だって不安だし、うまく撮れなくて当たり前。

でも、旅の中で心が動いた瞬間を、そのまま撮れたら。 それはきっと、“いい写真”よりも大切な一枚になると思っています。

最初から完璧を目指さなくていい。 旅先での一枚一枚が、自分の心のアルバムになっていくから。

「なんでこんなに焦ってたんだろう」って、いつか笑える日が来たら、 それもまた、旅の思い出になるはずです。 とにかく、カメラを持ち歩き、自分だけの旅を楽しんでみてください!


Webライター・旅人・フォトグラファー

2022年10月〜2024年3月:
車中泊で47都道府県制覇!旅をしながら300名以上の笑顔を撮影!
2024年9月〜現在:オーストラリアで生活中

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