冬は、一年で最も「旅のセンス」が問われる季節です。
雪景色を楽しむか、暖かい国へ逃げるか、それとも真夏の南半球へ飛び立つか。
選択肢が多すぎて迷うこの季節、重要なのは「あなたがどの温度で過ごしたいか」です。
この記事では、2025-2026年の冬に本当におすすめできる旅先を、現地でのリアルな体験をもとに厳選して紹介します。
あなたの「今の気分」に合う旅先を見つけてください。
こんな人はここに行くとハマりやすい
忙しい方向けに、まずは結論から。
- 雪と温泉で整いたい → 北海道ニセコ/新潟・妙高
- 近場で暖かい海へ逃げたい → ベトナム・タイなど東南アジア
- 1週間以上休み、人生で一度は“真夏のクリスマス”を味わいたい → オーストラリア or ニュージーランド
- 雪道運転はイヤだけど、冬らしさと温泉は欲しい → 大分(湯布院・別府)・九州エリア
ここから先は、それぞれの旅先の「気温・費用・過ごし方」を、もう少し深く見ていきます。
冬旅行の選び方|気温と予算で決める最適解
まずは、自分の休みと予算に合わせてエリアを絞りましょう。
| エリア | 気温 | 予算目安 | 日数 | 向いている人 |
| 国内(雪・温泉) | -5〜5℃ | 3〜8万 | 2〜3日 | 仕事の疲れを温泉で癒やしたい |
| 東南アジア | 25〜30℃ | 7〜15万 | 4〜5日 | 寒さから逃げて安く贅沢したい |
| 南半球(豪/NZ) | 20〜30℃ | 20万〜 | 6日以上 | 絶景ドライブと冒険がしたい |
① 国内の冬旅|雪と温泉で整う(ニセコ・妙高・九州)
「海外に行く時間はないけど、非日常を味わいたい」という方は、日本の冬の強みである「雪 × 温泉 × 食」を楽しみましょう。
2025年の冬におすすめなのは、以下の3エリアです。
北海道・ニセコ|世界一のパウダーと夜遊び

ニセコは、世界中のスキーヤー・スノーボーダーから「JAPOW(Japan Powder)」と呼ばれるパウダースノーを求めて人が集まるエリア。
年間の降雪量は10〜15mとも言われ、さらさらの雪質を長期間楽しめるのが大きな特徴です。
スキー場は「ニセコ・ユナイテッド」として4エリア(HANAZONO/グラン・ヒラフ/ビレッジ/アンヌプリ)が連携していて、1枚のリフト券で広いエリアを滑走できます。
- 朝イチはパウダー狙い
- 昼は山麓のカフェでゆっくり
- 夜は温泉と北海道グルメ
…という「暮らすような滞在型の冬旅」ができるのが、ニセコの一番の魅力です。
新潟・妙高高原|静寂を味わう大人の隠れ家

新潟・妙高高原は「静かに雪を味わいたい」人に向いたエリアです。
東京から北陸新幹線+ローカル線で約2〜2.5時間とアクセスが良く、スキー場も複数あるのに、ニセコや白馬ほどの混雑がありません。
- 雪質が良く、積雪量も安定
- 赤倉温泉など、雪見露天が楽しめる温泉地が多い
- リフト待ちが短く、1本1本をじっくり楽しめる
「週末2泊で、静かな雪と温泉に浸かりたい」人には、妙高はかなりコスパの良い選択肢です。
湯布院・別府(大分)|雪なしで楽しむ温泉ドライブ
大分の湯布院・別府エリアは、「雪道運転は避けたいけれど、冬らしい旅と温泉を楽しみたい」という人にちょうどいい場所です。
真冬でも日中は5〜10℃前後の日も多く、北海道や東北ほどの厳しい寒さはありません。
- 湯布院:由布岳を望む田園風景と、カフェやギャラリーが点在する静かな温泉地
- 別府:泉質・源泉数ともに日本トップクラス。
地獄めぐりや地獄蒸しなど、温泉カルチャーを体験できる
雪景色よりも「湯」「ご飯」「ゆっくり歩ける街」を重視するなら、冬の九州も候補に入れておくと選択肢がグッと広がります。
② 東南アジア(近場海外)|日本の冬を脱出する「25℃の楽園」
「寒いのは苦手だけど、ハワイは高すぎる」。
そんな方の最適解は、乾季を迎える東南アジアです。
LCCを使えば国内旅行と変わらない予算で、プール付きのホテルと美味しいビールが手に入ります。
【比較】タイ・マレーシア・ベトナム|今行くべき国は?
冬(11月〜3月)の東南アジアは、雨が少ない「ベストシーズン」。
国によって楽しみ方が異なります。
- タイ(バンコク・プーケット): 刺激的なナイトライフと美食。
- マレーシア: 治安が良く、ホテルステイを楽しむ大人の旅。
- ベトナム・フィリピン: 手つかずの海と圧倒的コスパ。
どこに行くか迷っている方は、まず各国の気候と特徴を比較した以下の記事をチェックしてください。
▼ 東南アジア選びの決定版
日本の冬を回避できる東南アジアの旅行先|11月〜3月がベストシーズンの国まとめ
編集部のイチオシは「ベトナム・フーコック島」
もし今、「どこが一番おすすめ?」と聞かれたら、迷わずベトナムの「フーコック島」と答えます。
ベトナム最後の秘境と呼ばれながら、リゾート開発が進む“今”しか味わえない空気感があります。
- ダナンやホイアンは雨季ですが、フーコックは乾季。
- 透明度の高い海と、開発ラッシュ前のカオスな面白さ。
- 物価が安く、豪華な海鮮やスパも格安。
現地に滞在するライターによる、忖度なしの最新レポートはこちら。
▼ リアルな現地レポート
【2025最新】ベトナム・フーコック島の治安と物価は?滞在して分かった「おすすめの過ごし方」
③ 南半球(オーストラリア・NZ)|一生モノの「真夏のロードトリップ」
1週間以上の休みが取れるなら、迷わず赤道を超えて南半球へ。
日本が凍えている間、オーストラリアやニュージーランドは最高の「夏」を迎えています。
必要な予算と日数の目安
「行きたいけど現実的かな?」と迷う方へ、ざっくりとした目安をお伝えします。
- フライト時間: 直行便でおおよそ9〜11時間前後
- 必要日数: 最低でも6日、できれば7〜10日あると余裕あり
- 予算感: エコノミー&中価格帯ホテル利用で、トータル20〜30万円前後が目安
決して安くはありませんが、この時期の南半球には「それ以上の価値」が確実にあります。
オーストラリア|メルボルンから「世界一美しい海岸道路」へ

都市のカフェ文化も、大自然のドライブも両方楽しみたいならオーストラリア・メルボルンが拠点になります。 特におすすめなのが、グレートオーシャンロードへのドライブ。
- 「世界で最も美しい海岸道路」を自分で運転する爽快感。
- 野生のコアラに出会えるカフェ。
- 「十二使徒」の夕焼けは、何度見ても泣けるほどの絶景です。
レンタカーを使った日帰りモデルコースを詳細にまとめました。
▼ メルボルン発・ドライブ旅
【グレートオーシャンロード】レンタカーで巡る1日モデルコース
ニュージーランド|「星空」と「冒険」に没頭する旅
写真好き、キャンプ好き、あるいは「何もない」贅沢を知りたいならニュージーランド一択です。
1. 北島ロードトリップ(オークランド周辺)

都市機能を持ちながら、少し走れば大自然。
ロードトリップ初心者でも走りやすいのが北島の特徴です。
「Three Sisters」の絶景や、ローカルな街歩き情報は以下の記事で紹介しています。
▼ 北島ドライブの全貌
ニュージーランド北島をめぐるロードトリップ|絶景と街の日常を旅して(ルート解説付)
2. 南島・テカポ湖の「世界一の星空」

冬のニュージーランド旅行(現地は夏)で絶対に外せないのがテカポ湖。
特に11月〜12月は、湖畔に咲き乱れる「ルピナス」の花と、雪を被った山々のコントラストが奇跡的な美しさを見せます。
夜は「世界一」と言われる星空保護区へ。マウントジョン天文台から見る天の川は、人生観が変わるレベルです。
▼ テカポ完全攻略ガイド
【NZ】テカポ湖で絶景も星空も満喫する1日プラン|ルピナスの名所と天文台への行き方
必須準備|海外旅行のネット環境は「eSIM」一択

海外に行く際、「Wi-Fiルーターをレンタル」したり「現地の空港でSIMカードを探して並ぶ」のは、ハッキリ言って時間の無駄です。
2025年の旅は、アプリ一つで完結させるのがスマート。
そこでおすすめなのが、世界中で使えるeSIMアプリ「Airalo」です。
- 日本にいる間に設定完了:現地に着いた瞬間、スマホが繋がります。
- SIMカード紛失リスクなし:今のSIMを入れたまま切り替えるだけ。
- 圧倒的コスパ:キャリアのローミングより断然安いです。
「設定が難しそう」「速度は大丈夫?」と不安な方向けに、実際にニュージーランドで使ってみた検証レビューを書きました。最大15%OFFクーポンの情報も載せています。
まとめ|2025年の冬旅は「自分のスタイル」で選ぶ
今年の冬、あなたはどんな景色の中でコーヒーを飲みたいですか?
冬の旅は、準備が9割。 特に年末年始や2月の連休は航空券が高騰します。
「行きたい」と思ったその瞬間が、予約のベストタイミングです。
まずは気になるエリアの記事を読んで、旅のイメージを膨らませてみてください。 良い冬旅を!



